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第115話 それぞれの未来⑥(英士&風歌)

 英士「ウチの両親は、オイラに似て……オイラが似てんのか……まぁ、それは置いていて。基本、人様に迷惑さえかけなければ、 何でも自分の好きな事をさせてくれる様な家庭だったんだ」


 涼也「ウチもそんな感じだなぁ」


 るな「リョウくん……」


 リョウくんたら……皆が苦笑してるよ? 


 英士「姉には『嫁いで苗字が変わっても、山乃の家の血は流れているのだし。生まれてくる子供にもな』って考えの親でさ。ちなみに、今年の暮れに姉のトコに赤ちゃんが生まれるんだ。で、オイラには『例えば子供に恵まれなくても、何も気にする事はない』ってさ感じなんだ」


 涼也「なんか、似た様な考えのご両親なんだなぁ。御厨家を姉が継いだんだけど『子供に恵まれなくても、何も気にする事はない』って。言っていたし。俺には『独立しても、婿に行って苗字が変わっても。御厨の家の血は受け継がれる』ってさ。ウチの姉のトコは来年の春に子供が産まれんの」


 英士「御厨くん?」


 涼也「あ、すみませんねぇ」


 心紀「まったく……ミクくんは……」


 倫「アハハハハッ」


 パパは笑って……ママと夏輝先生、風音さんは苦笑してるけど……


 私とふうちゃんは笑えないよ……リョウくん……


 英士「面白いよね。御厨くんて。この前両親に風歌ちゃんを紹介したら『英士みたいな、ちょっと気難しい子の所にこんな良い子が……』ってさ。冴多ちゃんトコと一緒よ(笑)」


 心紀「なるほど……俺だけじゃなかった(笑)」


 涼也「 ごめんなさい山乃さん。俺、邪魔しようとかそういうんじゃなくて。さっき 、色々と言い忘れた事があって……ウチの両親に、るなちゃんを紹介したら『涼也みたいな変わった子のトコにこんな良い子供が……』って冴多先生と、山乃さんと同じ事言われましたよ。もう一つ……二人以上子供に恵まれたとして。親の考えをえ押し付けるのではなくて。選択肢の一つとして、子供を一人、桜王家の養子として……って考えもあるな……とか……」


 リョウくん……泣いちゃいそうだよ……


 英士「大丈夫だよ。御厨くん。普通さ、結婚して同居しないで、独立した家庭を持ってもさ。苗字が山乃なら『後を継いだ』って事になると思うんだけど。 ウチの親みたいに、結婚して独立したら全く別の家庭だ。って考えで。 特に、もし子供に恵まれなかったら、そういう事だ。って言うだろう親でさ。二人以上子供に恵まれたら、両親のトコに養子に出して。一人はウチを継がせて……って形にしたら……とかさ。オイラも考えてたから」


 風歌「英士さん……」


 それまで、ずっと黙って話を聞いていたふうちゃんが呟いたの


 その瞳には涙が浮かんでいる


 風歌「英士さん、ありがとうございます。こんなにも深く私との事考えて下さって……」


 るな「良かったね……ふうちゃん」


 風歌「るなちゃんも良かったね。凄いね。リョウくん」


 るな「本当にね。山乃さんも凄いね」


 倫「涼也くん。英士くんは大人だな……本当に二人の為にありがとう」


 風音「英士くん、ふうちゃんの事を考えてくれてありがとう……」


 英士「いえ……風音さん」


 倫「英士くん。風歌を幸せにしてやってくれ」


 英士「はい。倫さん。宜しくお願いします」


 るな.涼也.心紀.夏輝.倫.風音「ふうちゃん(風歌)、(英士くん)、(山乃さん)、(英ちゃん)おめでとう!」


 英士.風歌「ありがとうございます!」


 月乃「ふうちゃん幸せに……」


 風歌「……ママ……ありがとう」


 ふうちゃん良かったね

 山乃さんありがとうございました


 幸せになってね……







よろしくお願いします

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