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第110話 それぞれの未来①

 2020.9月上旬


 リモート報告会 AII


 風歌.るな 桜王家リビングより


 英士.涼也 涼也の部屋より


 心紀.夏輝 心紀の部屋より


 倫.風音.月乃 桜王家 リビングより


 リモート報告会参加


 涼也「るなちゃん、ふうちゃん。来栖さんが退院されて施設に戻って来られたよ」


 風歌.るな「良かった……」


 そう呟やくと、両手で顔を覆い、泣き出したるなちゃんとふうちゃん


 月乃「良かったわね……るなちゃん、ふうちゃん……」


 リビングのソファーに月乃さんを真ん中に、右側にるなちゃん、左側にふうちゃんが座っている


 二人の手に手を重ねて、月乃さんも涙してる


 風音「ふうちゃん、るなちゃん……泣きなさい。もっと感情を出して、思いっきり泣いちゃって良いのよ」


 英士「風歌ちゃんと、るなちゃんの祈りが通じたんだね。本当に良かった……」


 一時は、来栖さん、生死の境を、さ迷よわれて……危険な状態に迄……さ


 倫さんも風歌ちゃんと、るなちゃんを優しい瞳で、かつ心配そうに見つめながら涙していて


 英士.涼也

 心がギュってなるほどの……切なさ、安堵……なんだろ……いろんな感情が溢れてさ


 オイラ


 俺


 涙が止まらなくなったんだ


 倫「風歌、るな……ごめんな。もう一つ。種橋がようやく自分のした事を認めたそうだよ」


 瞬間、堪えきれずに大号泣した


 風歌とるな


 風歌.るな「バカよ…… 自分の感情優先して、お年寄り達を苦しめるなんて……何回も踏み止まって。そんな行いをしてはいけない。って思い直す時間はたくさんあったはずよ」


 夏輝「……本当にね。バカな人よね」


 風歌.るな「可哀想な人……周りも悪いもん」


 心紀「本当にそうだね。こんな時でも相手の事考えられる、ふうちゃんとるなちゃんは偉いね」


 他の、市の職員だって種橋を止めるチャンスはたくさんあったはずじゃんね


 英士「嫁ぎ先のお姑さんが、彼女に辛く当たって」


 涼也「旦那は助ける処か、無関心で」


 家族関係のストレスが一つの要因ったってさ……


 風歌「辛かったかもしれない。けど、自分のイライラを弱い立場の人にブツケルのは間違いよ……けど」


 るな「心が追い詰められて、自分では感情がコントロール出来ない状態になっていたんでしょうね……」


 可哀想とは思うけど、しっかりと自分を見つめ直して、治療を受けて罪を償って欲しい


 周りの人達も反省して、なぜここ迄の事態になったのか、それぞれが深く考えて欲しい


 そう思ったの


 本当にやりきれなくて……


 心が痛くて……


 涙が止まらないよ……








よろしくお願いします

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