第102話 愛しています。結婚して下さい(英士&風歌)
英士「風歌ちゃんは、時々、色んな事や柵から解放されたいとか考えてるオイラに、風歌ちゃんには捕らわれていても構わない。って思わせてくれる唯一の人で。 そんなオイラを好きだって言ってくれる稀有な人で。気持ちをざわつかせる事が出来る唯一の人、なんだからね?」
風歌「そうなのかしら? 少し前にも言ってくれた言葉ね英士さん」
うん。ストレートな言葉で伝えないとダメだね
英士「風歌ちゃん、愛しているよ」
一瞬ピクッて固まったけど
風歌ちゃんの大きな美しい瞳に、みるみる涙の雫が溢れて来たから……
オイラの言葉は届いたんだね
風歌「ウソ……」
英士「……は言わないかな」
デジャブ
なんか、初めてキミに
『好きだ』
って伝えた時と、同じやりとりだなぁ
なんて思っちゃった
英士「山乃英士は桜王風歌さんを愛しています。もう泣かせたりしないんだ 。永遠に守り抜くと誓います。永遠に傍にいて……二人で助け合って生きて行こう。桜王風歌さん、山乃英士と結婚して下さい」
時が止まったんじゃないか……っ
て感じるほどの静寂な中
風歌ちゃんの左目から
涙がスーって
頬を伝う涙……
ジッと俺を見つめる
風歌ちゃん
風歌「桜王風歌は山乃英士さんを愛しています。私も永遠に貴方を守り抜くと誓います。永遠に傍にいて下さい……二人で助け合って生きて行きましょう。山乃英士さん、桜王風歌と結婚して下さい」
月乃さんに
風歌ちゃんと話がしたいと
お願いすると
月乃『ふうちゃんを幸せにしてあげてね。英士くん』
と言われて
英士『約束します』
そう誓わせて頂いたんだ
嬉しくて涙が出た
ねぇキミの顔を見せて……
オイラは自分のマスクを外し
風歌ちゃんの座るソファに少し離れて座ると
右手を伸ばして
風歌ちゃんのマスクを外して
風歌ちゃんの方へ体を寄せると……
チュッ
キスを送ったんだ……
ずっと一緒にいてね
風歌ちゃん
風歌side
初めて逢った時から
心の中に不思議な風を送ってくれた英士さん
初恋? ……だったのかな……
私プロポーズされたの?
夢みたいだよ
そして
ファーストキス……
こんなにも幸せでいいのかな?
英士さん私を選んでくれて
ありがとう
涙溢れて止まらないよ……
ずっと一緒にいて下さいね
英士さん
よろしくお願いします