転生?したからには最強騎士になってやる!!②
「お、お嬢様、皇太子様がいらっしゃっいました。」
もう、どうしてこんな時に、、、、、
今は寝巻きだから、となるべく地味なドレスに着替えた。(メイド?に手伝ってもらった)1番地味なドレスでもやっぱり派手だな、、、ドレスに着替えはしたけど皇太子には極力会いたくはない。だからといって皇太子を門前払いなんかしたら皇族反逆罪で殺されてしまうな、、、
家には入れたくないし玄関で少し話したら帰ってもらおう。
そういえばレインティーナの親ってどこに?
まぁ、後で調べてみよう。
―ガチャ―
目の前に濃い青色の髪と輝く瞳を持つ青年が現れた。
あまりの綺麗さに目を逸らしてしまった。
「そなたが玄関に来るということはそなたはもう元気なのだな。」
「ええ、お陰様で。」
「それはそうと今日は暑いな。少し中に入らせてもらおう。」
は?え?うそっ?部屋の片付けしてないし、かといって大広間は勝手に入れてもいいのか分からないし、、
でも部屋に入れるのは良くない!!
とりあえず大広間にご案内してみた。
「どうぞ。こ、こちらへ。」
これは転生後史上最大のピンチ!!
とりあえず、今の親、レインティーナの親が居ないことを確認して、お茶を入れた。
レインティーナ用のお茶かどうかをメイド?に確認させてお茶を入れて持ってきてもらった。
こういう時に役に立つメイド?はさすがだと思う。
それはそうと、こいつ(皇太子)の性格、神川に似てるような、、、?
ていうか、皇太子には仕事があるのでは?
恐る恐る聞いてみた。
「あの、皇太子様、お仕事は??」
「あぁ、それか、それならまだ残ってる。」
「はい?」
「余はここに仕事をしなくても良い理由ができたので来た。」
はぁ、コイツ、皇太子のクセにクズだ。
仕事しろっ!皇太子ニートめ。
こいつの妻にはなりたくねぇ!!!
皇太子を半ば強制的に帰らせてから、さっき気になった親についての記憶を呼び覚ました。
私の父親、サナスティタ・リンド・アレクシスは、皇帝派の公爵であり、伯爵以上貴族唯一の騎士である。
元々この国の貴族は魔法を持つ物が公爵、侯爵、伯爵の位が与えられ、騎士の中で強い人が、子爵、男爵などの位が与えられる。だから、本来、代々騎士をやっているサナスティタ家が公爵家なのはありえないのだ。しかし、サナスティタ家は、少量の魔力を持っており、その魔力を利用し、代々皇族を反逆者から守ってきたため、このような爵位を与えられたのだ。
そして、私の母親である、サナスティタ・リンド・カリナシアは、皇帝派であり、子爵家の娘だった。
その2人から生まれた私は2人ともから騎士になることを期待された。
「お前は最強の騎士になるんだ。」
「もちろん私はレインティーナの意思を尊重するわ。だけどあなたが騎士になりたいと思ってくれたら嬉しいわ。」
だけどレインティーナは、騎士になるどころか、
社交界で取り巻きをつけて権力を振りかざした。
この親不孝め!恥を知れ!ま、私も死んじゃったから人のことは言えないんだけどね、、、
それはそうと、あのクソ皇太子の妻を逃れる方法がわかった!!
そうと決まれば記憶で呼び覚ましたあのメイド?の名前を呼ぶ。
「レイ、黒と黄緑のインクを持ってきて!」
「え?あ、はい!」
レイって私の前世の名前だ!親近感が湧くな〜
この国の黒色には意味があって、どうやら国に一生忠誠を誓うという意味らしい。
だから、この国の騎士は、髪を黒に染めるのだ。
しかし、私は真っ黒では面白くないからと、国のシンボルカラーの黄緑のメッシュを入れた。
髪を染め、騎士になる決意をした私は先程帰ってきた父親の所へ向かった。あぁ、緊張してきた。
父親の部屋の前で深呼吸し、ノックをする。
―コンコン―
「入れ。」
―ガチャ―
「失礼します。お父様、お母様。」
ここまで読んで頂いてありがとうございます(o_ _)o
前話の後書きにおいて、散々親について出てくると説明していながら回想でしか出てきませんでした。
大変申し訳ございませんでした。
次もまた、ぼちぼち投稿させて頂くのでまた、見て頂けたら嬉しいです!