2話 ---舞台挨拶---
再び幕が上がると、今回の演者と共にブローディアさんも立っていた。
「皆さま『二人の乙女戦士』いかがだったでしょうか。ここで演者を紹介いたします。
スミカ/聖ノアール/妖精ノア:アーネ=ミモカ と マーイ=ミモカ」
主役および妖精の声は双子でシーンごとに演じ分けていたのだ。
「マシロ/聖ブランシュ/妖精ブラ:チョーニャ=タンデ と ジーニャ=タンデ」
こちらも双子だ。
「光の女神:キャスリン=キャスフィールド」
キャスフィールドさんは女優として出演していた。
「邪悪なる存在:フレデリック=ノーマン…」
続けて演者が紹介されてゆき、
「今回の物語は、古き教本からフルタ=ヒロが脚本化し、ミカシフェル教会で監修していただいたものです。
今日は特別に、そのミカシフェル教会よりクゥーツ枢機卿がおいでになられています。ではクゥーツ枢機卿。どうぞ」
紹介されたクゥーツ猊下は、壁に設置されている演出用の踊り場に居られた。
「皆さん。ミカシフェル教会にて枢機卿の位を賜っておりますクゥーツといいます。」
観劇中は個室に居られたが閉幕と同時にこちらに移動なされたのだ。
この前の劇ではルルーシュ殿下はここで大見得を切って、ワイヤーアクションで舞台まで下りて行ったのだ。
「教会には古き教本がありますがその中に名も知られていない聖者の話がありました。何分古いので読み取れぬ部分もありましたが、フルタ=ヒロ殿が補完しこのように素晴らしき物語に出来ました。そしてその物語を皆に知っていただく機会を与えて下さったブローキャス劇場の皆様に感謝いたします。」
いったん話を区切って
「この物語の様にどのような者でもきっかけがあれば聖者足りうるのです。小さな善行でいいのです。その小さな善行の積み重ねが『邪悪なる存在』の復活を阻止することでしょう。」
うまく説法風にまとめたな
「クゥーツ枢機卿ありがとうございました。皆さん、この素晴らしき物語を見つけ出してくださったクゥーツ枢機卿に拍手を」
盛大な拍手の元、クゥーツ猊下は踊り場から退席なされたのだった。




