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オプティカルマジック《修正版》  作者: 愉魅夢
義母と召使達の独白
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2話 ---報告考察---

「…といった次第でございます。アマリアーヌ様」

「解りました。下がっていいですよ。あっ。ファルシオンが起きたらこちらへ連れてくるように」

「かしこまりました。」


憎しアルフィーニめ。死してなお御当主様の心を奪い、忘れ形見は我は息子まで魅了するとは。

なぜでしょう。あの夜、アヤツの命運は尽きたはずなのですが。


「今宵で片が付く」


と報告を受けていたのですが…

その後『闇』からの連絡はぴったり止まってしまいました。

残念でしたが好都合です。

いくら自らの手を汚さないとはいえ、人を、それも幼子を『無き者』にする指示など出すなど、気持ちが参ってしまいます。

計画変更です。

『光』に渡りをつけて対応してもらいましょう。


しかし、妾でもなかなか御せぬ息子を、いとも簡単に手懐けるとは。

その要因の一つがこの甘味ですか。

どうせ、子供だましだろうと思ってはみたのですが、噂では御当主様をも魅了していると聞いています。


この真贋。わが舌で見極めてあげましょう。

幸い、5個(あれ?)あるから、今、一つ食べても問題ありませんね。


話では皿に落とすと聞いていましたが、そのままでも味は変りないでしょう。

スプーンを入れる<プルン>「やわらかいですね」

スプーンを出す<プルン>「なんと面妖な」

口に入れる<プルン>

何なのこれー!?

プルプルのトロトロー!!!

美味しすぎるー!!!

ヤダー!!!

♡♡♡お抱えパティシエにしたいー♡♡♡

っと。キャラが崩れてしまいました。

何ですの、これは?

この破壊力。

アヤツ、妾をも魅了する気ですか。

『光』の仕事仕上げはアヤツの洗礼時。

それまでにも何か対策を考えねばなりませんねぇ。

妾が魅了される前に。

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