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愚者の戯言

作者: 夢橋河馬

私は何故ここにいる


何故、自分の為の人生を送れない


全ては感謝であり、謝罪だ


自分を信じられない私は、無難な道を選ぶ


しかし、そこに己はなく、願望はない


私は物書きになりたい、自らを表現する者になりたい


才能はない


わかっている


そんなことは、わかっている


才能はない


努力もしていない


自分はただ、堕落した人生を歩んでいた愚者である


しかし、もう人が夢を諦める年齢になっている今でも、まだ人生を諦めきれない私がいる


私は愚者である


生きていたところで誰かに意味を与えることはできないだろう


ただ、死ぬことはできないのだ


何故なら、私の命は親、先祖、多くの者の努力によって成り立っている


それくらいは私にもわかる


だから、私に死ぬ選択肢はない


才能も何もない私は、夢を捨てることをせず、夢だった何かに縋り付きながら今も生きている


惰性を謳歌している


生きたいと願っていない


ただ、死ぬことはできない


家族、先祖、友人、多くの方への感謝と恩返しができていない


ここまで全てのざらごとに意味など無い


ただの呟きであり、嘆きだ


私は、自身に与えれた学習の機会を生かすこともできず、かといって自分の才能を伸ばすこともできていない


それを愚者と言わずして、何と呼ぶのだろうか


私にはわからない


私の人生はどこで、間違えたのだろうと悩むことは日々続く


馬鹿で無能なこの私は、死ぬことができぬから、生きているに過ぎない


我が人生は悔いに満ちた、後悔の連続だ


自分は最高の存在だと信じていた自分を裏切って、愚者の私は生き延びている


あぁ、何と虚しい無意味な人生だろうか


それでも私は明日へ向かって引きずられている


運命という神の名のもとに


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