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ERRORsGAME  作者: あああ
チュートリアル ゲーム開始
7/39

第六話・THE・ERROR

清道side

―――医者先生の車、オッドアイの車、オレンジ髪の車、‥‥…こんなもんかな

丁度、この作業が終わったと同時に「運営」の声が響いた


「皆様、大変長らくお待たせいたしました。これより、レースゲームを開始いたしまぁす」


「始まっちゃいましたね」


「ああ、そうだな。姉御。ハッキリ言ってすこぶる相性が悪いんだよなぁ。このゲームと俺たちの能力」


能力が与えられているというのなら、恐らくゲーム内での使用は(言及されていないが)許可されている

物と思っていいだろう。


と、言うことは妨害される可能性はあるのだが、俺こと成神・清道の能力は非戦闘能力なので

そもそも戦闘に加わることができない。工夫すればある程度戦えるかもしれないが。


対して天ノ川・明の処刑執行人は戦闘向きだが、些か厄介な条件がある。


       〝罪〟と認識しなければ、切り殺すことは出来ない


一見簡単かもしれないが、この罪は法律上の犯罪を指すので、例えば、物を引き寄せる能力者が

俺たちに能力を発動させ、銃弾でも引き寄せた場合。相手が分かっていればいいが、

分かっていなければ一方的にやられるだけ。任意で身を守れないという大きな欠点がある。


最も、処刑執行人もジ・エラーも近接なので遠距離攻撃されればはじくだけで精一杯。

鎌を投げればできるかな?ぐらいでしかない。そもそも鎌なんて重いものを飛ばせるか。

二メートル近くある鋼鉄製の鎌だぞ。


「ねぇ?」


「いや、頑張ればできますよ」


ほら、頑張ればできるって…‥‥え?


「さぁさぁ、皆さま、とっととレースカーに乗り込んでくださいね、時間押してるんで」


そういわれると、皆々車に乗り込み始めた。おどおどと乗り込む輩と、平然と乗り込む輩の二種類いる事に気が付いた。恐らく、ゲームに慣れている連中だろう。医者先生、オッドアイの人、オレンジ髪。

この三人は後者である。


「‥‥予想道理。やっぱ強い部類の奴等なんだろうな。‥‥‥ん!?」


そしてもう一人、漆黒に輝く肉体を持つ石像のような男も平然と乗り込む。


「え?いや、嘘でしょ?なあ姉御」


「何やってんですか、早く乗り込んでください」


「え、いや、えぇ…‥‥」


渋々と乗り込んだ。さて、下らないことに頭を働かせるのはよそう。

一番前に出過ぎると、後ろから攻撃されかねない。中央は論外だ。

前からも後ろからも攻撃される恐れがある。後ろは…‥前からの攻撃は躱せるかな?微妙だな…‥

「スリー!」


「私たちの能力は不利なんですよね」


「トゥー!!」


「ああ、そうだな」


「んじゃあ、どうするんですか?」


「こうすんのさ」


「ワン!!!」


「ジ・エラー。〝走る〟という機能を消した」


ジャック・ルーリリィSide


ここ最近、全くというほどついてない。疑似海に落ちたり、ベルフェと組まされたり、


挙句の果てに‥‥‥


「誰かに細工された~!!車動かない~!!」


「zzzzz」


こちらは困り切っているというのに、相方は隣で呑気に昼寝と来た。


「~~~~ッ!!スタッカー―――――」


「あのぼさぼさ髪の車を奪えばいい」


「わっ!起きてた。ぼさぼさ髪?」


「この車にベタベタ触ってた高校生。恐らくそういう能力‥‥‥zzzz」


「よく見てるな‥‥っていうかまた寝た!!起~き~て~」


清道side


誰にも邪魔されず、悠々とレーシングカーでドライブ。後はギミックに気を付けつつ、





                  ガン!!





(誰も車のハッチの上に乗ってないといいなぁ)


「はぁ、追いついた。眠い」


「ここで寝たら落ちるよ。てか、散々寝といてまだ寝るの?ベルフェ」


後ろを振り向くと、オレンジ髪の少年、そして矢鱈眠そうな青年のコンビ。青年の方の名前は


ベルフェというらしい。あだ名かもしれないが。


「さぁてと、後はこの子達を物言わぬ死体にすればいいわけだ」


「zzzzz」


「起きろ!」





何だこの凸凹デコボココンビは。





「あの、姉御。勿論俺の事守ってくれますよね‥‥?」





「さぁ、どうでしょう」





こっちは凸凹どころか、ガタガタコンビだな。





「もういいや。この人の報酬は半分にしてもらおっと。スタッカート」





彼の目の前に、黒い球体状のナニかが現れた。それが刀状に変形する。





「マジで異能バトル見たくなってるし。ったくめんどくさい」





ハンドルを思いっきり、左に切った。二人の身体が宙に放られる。





「わっ!!」





「zzzz」





「しっかり当てろよ、クソアマ」





「分かってるわよ、クソ野郎」


┃五十嵐・天音いがらし・あまね17歳♀





職業 高校生





概要 ツインテールで、顔が可愛く、胸も大きい。他の生徒と一線を画す美しさで、他の人からは


   高嶺の花と、近寄りがたいイメージがあるが、普通に気さくで話しやすい。


   数年前まで、ストーカーに悩んでいた。彼女は、バイトが終わり、家路についている時に


   何者かに眠らされた結果、拉致された。





能力 ┃血塗れの粘着愛ブラッディ・ガム


   ガムのすべてを操る能力。色や形は勿論、液体や気体にまで変えられる。


   硬度も変えることもできるが、勿論限度もある。作中で1~2を争う最強の能力。


ちなみに

最後のセリフは、天音のセリフ。ガン!!という音を聞いた瞬間、清道は携帯端末で電話を掛けた。


天音宛に。明さんに放ったセリフは、天音に、『守れ』という指示を出していた。


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