第三十話 vs龍・鳴橙
マモンside
かれこれ3時間、フィリップに金を借り(返さねーけど)、すでに23連敗。スロットは1000回以上。
金は増えるどころかマイナス。フィリップも最初は反応してくれてたが、10連敗の時点で
顔が死んだままで固定している。
「マモン、訃報だ」
「訃報?だれか死んだのか?」
フィリップは、スマホをこちらに向け、残り残高を指示した。
0P
「俺の財布がお亡くなりになった」
「え?おいおいおいおい、まだ負けた分払いきっていないのに……」
「稼いでくるから、ちょっと席を外すな」
「え、ちょ、あれー!?」
清道side
さぁどうする。スロットを回すか?こういうのって大抵負けるようになってるんだよな。
じゃあブラックジャックでもするか?ここの奴らがいかさまを使わないとは限らないよな。
俺も使うし。
「さて、どうしたものかね」
グダグダ考えていても仕方がない。スロットエリアに足を向けた。
スロットエリアには勿論パチスロが大量に並び、廃人どもが球を転がしている。
その中で最も目立つのは、10mを優に超えるやたら巨大なガシャ。
その割にガシャを回す取っ手は普通サイズで、近くにマイクが設置してある。
そしてその近くには、
【1~1000,000までの数字を一つ選んで、マイクにその数字を吹き込もう!ガシャを回して出てきた
数字と一致していたら100万ポイントプレゼント!参加費は格安の1万ポイント!】
と書かれた紙が貼りつけてあった。
大抵負けるようになっているを隠そうともしないな、コレ。日本人総勢1億2000万人の中で
120人が当たる確率。当たる気がしないね。そう思い、背を向けた。
「げほっ、˝2000番」
宣言する声が聞こえた。あのガシャの方から。どうやら無謀な挑戦者もいるらしい。
見ると、神父が着ている様な黒い服を着ている。葬儀でもいくのか?
しかし十字架を持っているわけではなく、そいつの濁った眼には信仰心など感じられない。
『さんねーん!ハズレ!』
というアナウンスが鳴った。ま、普通そうだろ。
「リセット」
清道side
スロットエリアに足を向けた。
スロットエリアには勿論パチスロが大量に並び、廃人どもが球を転がしている。
その中で最も目立つのは、10mを優に超えるやたら巨大なガシャ。
その割にガシャを回す取っ手は普通サイズで、近くにマイクが設置してある。
そしてその近くには、
【1~1000,000までの数字を一つ選んで、マイクにその数字を吹き込もう!ガシャを回して出てきた
数字と一致していたら100万ポイントプレゼント!参加費は格安の1万ポイント!】
と書かれた紙が貼りつけてあった。
大抵負けるようになっているを隠そうともしないな、コレ。日本人総勢1億2000万人の中で
120人が当たる確率。当たる気がしないね。そう思い、背を向けた。
「ごほっ、3222番」
『大当たり!!賞金100万ポイントプレゼント!!』
「ま、マジかよ」
開いた口がふさがらなかった。百万分の一だぞ?当たる方がおかしいというものだ。
「ラッキーな奴もいるもんだな」
「ラッキーじゃない」
「うわっ!」
気配なく後ろから投げかけられた言葉は、俺の心臓を跳ねさせるのには十分だった。
後ろにいたのは、金髪碧眼の美少年。しかし、生え際が若干黒い。染めているようだ。
「ここでは能力は使えないのだが、彼はほかの人間よりユーカに貢献し、尚且つ
あまり危険でない能力だから使用を許可されている……らしい」
「えー、じゃあ不正じゃないっすかぁ。ずるー」
その青年は、軽く微笑むと、
「まぁそうだな。だが、彼は向かってきた運を巧みに乗りこなし、この状況をつかんだ。
彼はそれだけの運と技量を持ち合わせていた。ただの不正野郎という訳ではない、な」
「まるで不正を擁護してるみたいに聞こえるんですが」
「ああいや、そういう訳じゃないんだがね。いやはや、この年になると話が説教臭くなっていけない」
20代でそんなになるもんか?それとも見た目がそうなだけで実際爺だったりするのか?
「そういえば、盗み聞きするつもりはなかったんだが、お金……もといポイントが足らないとかなんとか」
「何です?恵んでくれるんですか?」
「いや、それは規約違反になるから。だから、俺と賭けをしないか?日本人」




