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ERRORsGAME  作者: あああ
第一章 反逆者たちの世界
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第二十九話 借金返済

清道side

スロット、ポーカー、ブラックジャック。それらをこのゲームの被害者どもが楽しそうに遊んでいる。

しかし、なぜ真っ先に連れてくる場所がここなんだ?


「疲れたでしょ~?みんな。ゲームでぇ、初めての。連れてきたのぉ~。ここにぃ。

 癒すためにぃ。疲れをぉ、だから」


相変わらずハチャメチャな言語を話す女だ。ジャンキーなんじゃねえの?この案内人とかいう女。

そういえば名前を聞いていないような気がする。


「ここで金を使ってカ◯ジみたく働かされるなり、ギャンブル依存症になるなりしろということだな」


(こいつは俺たちが嫌いなのか?)


「勝つって選択肢はねーの?」


女ヤンキーが先生に遠足のおやつにバナナ持って行っていいか聞く小学生みたいに

手を挙げる。


「世の中はそう甘くないんだ。それを示してくれるサンプルの一つがあれだ」


そう言ってある一つのテーブルを指さした。そこには、見覚えのある金髪のカール頭。

そして、出会った頃の様にを黒く染め、肌もファンデーションか何かで黒くしているが、顔だけは

整ったままだ。


「ギャーッ!また負けたー!」


「23連敗。もうやめるか?」


フィリップ・B・フォレストとマモン。俺が入ったチームの幹部クラス。実力はすでに体感済みだが、

運の方はそうでもないらしい。というか23連敗?そうでもどころじゃねえな。


「彼女の半生を映画化すればカジノ法案なんて露に消えそうだな」


「んな酷えのかよ……」


「あ、そうそう」


毒々しい髪の色をした女が、パンと手を叩いた。


「案内する場所がぁ、初めのぉ一番、カジノなのか?何でぇ」


酷く解りづらいので翻訳すると、「一番初めの案内する場所が、何でカジノなのか?」

と言ってるんだと思う。多分。


「いるからだよねえ、してるやつがぁ。『借金』」


 俺以外の3人の顔が怪訝な表情を浮かべた。俺が寝てる間でも3時間程度だったらしいし、

まだ1日もたってないだろう。どんなオーバーテクノロジーの治療を受けたんだろうな。

挙句の果てにまず今日がここに来るのにどうやって?とでも言いたそうだ。

こいつらはスマホで買い物ができることは知ってんのかな。


「発信機と受信機を1セット。それと盗聴器。

 計50000Pの借金だな。ゲームで獲得できればいいと思ったらしいが、

 幹部にケンカを売ってタコ殴りにされる。ご愁傷様」


「これでも結構善戦したんですけどね」


やっぱ嫌な奴だな、このボサボサ髪。

まさかあそこまで強いとは思わないじゃないか。あんなもんケンカ売ってなくても

負けイベントだ。


(まぁまぁまぁ。たかが50000P。カジノってのは多くの金が流れる。金を50000借りて、

 ブラックジャックでイカサマで一回勝てば借金なんてチャラだ)


「お前……そんな奴だったのか」


「サイテーアル」


「屑め」


ねえ何か誤解されてるんだけど。まさかとは思うが、陰キャが好きになった陽キャの家に

使うようなことをしていると思われているのか?


「なんか誤解してるみたいだが、君たちの想像しているように性欲を満たすために使用したわけではない」


そこですかさず助け舟を出したのが、あのヤンキーに殴られたボサボサ髪だ。


(お、いいぞ。言ってやれ。何だ、嫌な奴かと思ったがこのボサボサ髪、意外といい奴じゃ……)


「他人から盗んだスマホに発信機をつけたらしい。自分の身を保守するために」


「お前……そんな奴だったのか」


「サイテーアル」


「屑め」


「フォローしてもらったのに結論が変わってねえ!!」


「抱えておくわけにはいかないよね、こちらとしてもぉ、借金してる奴をぉ。膨れ上がるからぁ、

 借金はぁ、ここのぉ、すぐぅ」


(いちいち文を崩して声に出してるんだから、こいつ実は頭いいんじゃないか?)


 俺は自分の横っ面を引っ叩いた。んなこと考えてる場合じゃないだろう。

サラッと言ったが借金が抱えきれなくなるとチームからも解雇される。

マモンはフィリップというパトロンがいるからだろうが、俺には頼れる人はいない。

明さん……一応俺と同じチームに入ってはくれたが、あんなことしたからなぁ。


「ちなみに、今の借金は70000Pだな」


「は?はああああああ!?」


「だから言っただろう?借金は一時間に500Pずつ増えていく。

 丸一日も経てば12000Pにまでなるね」


(んな事は教えてもらわなくても分かってんだよ!)


よく払いきれるよな、フィリップ。

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