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ERRORsGAME  作者: あああ
チュートリアル ゲーム開始
10/39

第九話 ガタガタ vs 凸凹

ジャック・ルーリリィSide


「あんのガキ!!車を激しく左に切って僕らを落としやがった!!」


「キャラ変わってる」


そして、地面に激突する寸前、ベルフェに首根っこ掴まれるのと、ピンク色の巨大な拳が迫るのは、ほぼ同時だった。


「!?」


僕は咄嗟にスタッカートで受け止める。出しててよかった。


「お前はあっち」


「え、あれぇ~?!」


僕はぼさぼさ髪の子の車に引き寄せられる。そして彼はその巨大なピンクの拳に掴まる。

ここで戦力分散。打倒とはいいがたいが…‥明さんが居たし、彼の能力は戦闘系じゃないからな。

僕が何とか押さえつけろってことね。


「ったくもう、自分が傷つくのを避ける気か」


「あ、お前死んでなかったのか」


「君の学ランノースリープにするまで死ねないよ」


「姉御逃げよう。俺ノースリープにされたくない」


「逃げることには賛成ですが、理由それですか」


僕の黑玉が形を変えた。pという形に。それが、チョンと車に触れる。


「ピアニシモ」


「ゲ」


「?…あれ。この車スピード落ちてきてる」


車のスピードは一気に落ち込み、遂に時速一キロほどとなった。


「逃げますよ!!」


「お、おう」


「スタッカート‼」


二人は、ドアを蹴破り外へ。横に薙いだスタッカートは彼女のアホ毛以外に当たらなかった。

彼女にとっては大打撃だろうか。


「私のチャームポイントが!!」


「それチャームポイントだったんだな」


「……殺人未遂、処刑執行!!」


「じゃあこっちも、作曲開始だ」


ベルフェゴールSide

このデカい拳を掴んでみたはいいが…‥

くっついて離れない。このイチゴの匂いと、触った感触から、‥‥ガム。

恐らく能力は‥‥‥あいつと同じか。ハズレくじ引いた。


天音Side

かかった。

成神が言っていた通り、ホントに拳を掴んできた。能力はバレるかもって言ってたけど。


(何で分かったのかしら)


まぁ、そんなことはどうでもいい。こいつを気絶させれば、だいぶ楽になるって言ってたし。


「一時眠ってなさい!!」


その拳を二つに増やし、殴りつける。巨大な拳を、その青年は両足で受け止めた。


「!!」


如月が左手を大砲にし、光弾を放った。


ベルフェゴールSide


「一時眠ってなさい!!」


この子たち解ってないと思うけど、此処から落とされたら一時じゃすまない。

そして、あの男の子、目がヤバい。殺人鬼の目だ。やっぱハズレくじ。


巨大な拳が迫るが、両足で受け止める。手がいつまでたっても離れない。

これでは、延々嬲られるだけだ。


「!!」


彼の腕が大砲に変化する。


(あんな能力もあるのか。覚えとこう。忘れるけど)


彼の腕から砲弾、いや、光弾が放たれる。恐らく、生命エネルギーを塊にして打ち込んでいるのだろう。それなら、そう何発も撃てないだろう。その光弾の前に、〝自分のくっついている右手〟を持ってくる。


「なっ!!」


「これで自由だ」


そこそこ痛いな。利き腕を千切るのは。引き千切れた今だくっついている腕を取っ手代わりに掴み、その腕を踏み台に、車に飛び移り彼の頭をサッカーボールの如く蹴り上げる。


「がぁ!?」


更に、〝能力〟を使い、彼の頭を引き寄せ、横っ腹を蹴り飛ばし、時速80キロも出ている車から

道路へと叩きつけられる。


「如月!!」


「一時眠ってろ」


後はこの子だけ。

ちなみに

ベルフェは、清道が自分たちの車に何か細工を施したことは、分かっており、

また清道も、ベルフェが車に触れていたことは目撃している。


彼らが車に引き寄せられるように飛んできたので、〝触れたものと自分を引き寄せる能力〟

ではないかと推測する。


明との一芝居の後、携帯端末の電話機能を使用し、指示を出した。粘着性を高めた拳でぶん殴れと。


清道は、天音たちの車に手が届かない程度に吹き飛ばし、拳に掴まらせる。そうすることで、標的を確実に仕留められる。

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