第一話 開幕
読者の皆様、こんにちわ。あああです。初投稿で、
いろいろと至らない点があるかもしれませんが、そこは、温かい目で見守ってください。
清道Side
目が覚めたのは、俺の家にあるものの倍の広さのある、高級なベッドの上。
(俺の部屋はこんなんだったか?)
シミ一つ無い真っ白な壁紙。そして、この空間に似つかわしくない古風なちゃぶ台。
その上に、成神・清道と書かれた紙が、携帯端末の上に乗っている。
俺はその紙を手に取り、握り潰す。
すると、黑が一面に広がった携帯端末に、玉虫色が映った…‥‥
伊月Side
「おーい、起きた?」
俺はその声で、重い瞼を開けた。長い髪をツインテールでまとめた妹の顔が目に飛び込んだ。
(ネオン?)
「何だよ~、ネオン。今日は日曜だぞ。せめて午後まで寝かせてくれ」
すると、両頬に痛みが走り、目が覚めた。彼女が俺の両頬を叩いたのだ。
よく見ると、目が死んだ魚の腐敗バージョンじゃない。普通だ。
それに、ネオンは胸が無かったな。この人は普通よりある。
「あのね、私は五十嵐・天音。ついでに言えば、今日は月曜よ」
そうか、今日は月曜か。月曜……。
「月曜!?」
俺はベッドから飛び起き、天音を突き飛ばし、ベットから降りようとしたが、
スリッパがない。いつもは置いてあるはずなのに。
「痛たた…‥‥私がいる時点で普通じゃないって気づきなさいよ。攫われたのよ。
貴方も、私も、ね」
真っ白な部屋に、ちゃぶ台。出口は無し。ちゃぶ台の上に、如月・伊月
と書かれた紙。そして携帯端末。その携帯端末に、玉虫色が映し出された‥‥‥
さゆりSide
考えろ!考えろ漆間・さゆり!!なぜこうなった?
私は、巷の不良相手に、喧嘩してたはずだ。そう、いつも通りに。
でも今回は、かなり強い奴が紛れ込んでいて、気絶した。
の、はずなのに……、何故私はこの気持ち悪いヲタクと二人用ベッドで寝ていたんだ!?
「ハァ、ハァ、」
「気持ち悪い!!臭い!!寄るな!来るな!!近づくなぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
私は、そのキモヲタを蹴りつけたが、全く意に介していない。
「ウッホ————!!拙者のヲタク人生で、最も最高の瞬間でござる!!この肝川・御宅、死んでもいいでござる!!」
その時、携帯端末に、玉虫色の髪を持つ美少女が、ソファに寝っ転がりながら、
扇風機を付けていた姿が映し出された。
清道・伊月・さゆりSide
映し出された姿に5人の頭に?マークが浮かんだ。
「あー、あっついわぁ。何でここはこんなに暑いのかしら」
「お、お嬢!!もうカメラ回ってんだぁ」
声の主は映っていないが、なまった低い声が聞こえてきた。少女は、バタバタと慌てて、
ソファに座りなおす。
「そ、それを早く言いなさい!!‥‥‥さて、皆さま。今回は私、ユーカの試作のゲームをプレイして頂き、誠に、誠にありがとうございまぁす」
ユーカはそういって、深々と頭を下げた。
「皆様には、特殊能力を、授与させていただきました。
皆様のその能力を使い、このゲームを切り抜けて下さい。詳しいルールはお手元の端末にて、
お調べください」
そして、ユーカは声高々に宣言する。
「それでは!!皆様の健闘と生存を祈りまして、恐縮ですが、宣言させていただきます!!
野郎ども!!この戦いに勝ち残り、ママのもとに帰りたいか!!
クソアマども!!こんなゲーム終わらせて、早くベッドにイキたいかぁ!?
ならば殴れ!ならば殺せ!!死が死を呼ぶデスゲーム!!
ERRORs・GAME!!新たに参加者を交え、開幕!!」