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プロローグ


 【ピーンポーンパーンポーン♪えー、惑星『地球』在住のニンゲン様方ぁ】


 それは日本の平日の朝九時という至って普通の、通勤ラッシュを過ぎて少し慌ただしさが落ち着いて来た時間帯。

 春から夏へ変わるかという時期に相応しく、少し暑い程度の気温。太陽が青い空と共に山を、地面を、建物を、海を照らす一般的に言う「快晴」の日。

 誰もが聞いたことのあるチャイムの様なその音は全人類の耳に、否、頭に直接響いた。


 【大変残念な事ですがー、本日只今を持ちましてぇ、この世界の終了をお知らせいたします】


 日常会話が如く話すのその『声』の内容を誰も理解できなかった。ポカンとする者。何か騒音の聞き間違いと思う者。近くのテレビやゲームからの音だと理解する者。そんなことよりも別の事に急いでいる者。様々だった。


 【破棄義務、委託処理等など…まぁ色々面倒くさいんで、テキトーに掃除機・・・出しときマ~ス】


 そう『声』が言いい終わると、全くの同時に、一瞬のズレもなく、唐突に、物理現象等無視して、



 全世界に(・・・・)一億匹の(・・・・)化物が(・・・)現れた(・・・)




 「は?」


 なんと全世界で一割弱の人間が全く同じタイミングで全く同じ反応を示した。

 しかし、そこからも同じパターンになるほどの奇跡は起きない。

 ある者は、路上で、目の前に現れたトカゲ人間に、腹を食い破られ。

 ある者は、レストランで食事中、同じ店内に現れた巨大蜘蛛に、その鋭い足で体を貫き裂かれ。

 ある者は、オフィスで仕事中、真後ろに現れたゾンビに、頭部を食い散らかされ。

 ある者は、ベッドで就寝中、武装した大柄なヒトガタに、目覚めと共に首を叩き切られた。


 その二四時間後、地球の人口は約三分の二近くになった。

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