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純白のギャンブラー~王都カジノの少女賭博録~  作者: レブラン
4章

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46話 チーム勧誘の騒動と、ミランの不器用な秘密

「フェル、今日も疲れましたね」

「そうだね。仕事もだけどまさかあれだけのことがあって、まだ申し込みがあるなんて」


 あたしとユエルは仕事帰りに愚痴をこぼしていた。

 あの開催から数日が経過。初日にあたし達は紙に書いて提出したものの、予想通りと言うべきか、あたし達に一緒に組みたいという希望が殺到していた。

 もう提出したことで断り続けたし、中には嫌がらせのようにあたし達の名前を書かれた紙を提出した人もいた。

 さすがに悪質行為だってことで、書いた人は特定され呼び出されていた。戻ってきたときにはグッダリしていたので、かなり落ち込んでいたのを見たっけ。そのおかげか、申し込みする人は少なくなった。

 ただ知ってか知らずか、未だ確認するように聞いてくる人もいる。


「ムエルニはひと睨みで周囲を引かせたのか、誰からも申し込みしていないのはすごいですよね」

「うん、あたしもムエルニみたいに睨みつけたら、皆何も言わなくなるのかな?」


 あたしはユエルにキッと睨みつけた。

 ユエルはあたしの表情を見てプッと笑い出した。


「だめですよ。フェルが睨んだところで、可愛気しかないですから。自分もそのまま申し込みますよ」

「もう一緒に申し込みしてるじゃない」

「そうでしたね」


 そんな笑い話もしながら、更に数日が経ち。


 とある事件が起きた。


 あたしは別の階に行く際に廊下を曲がると偶然ミランを発見する。

 もう一人、見知らぬ男の従業員と2人で話している所だった。

 あたしはなぜか、柱の角に隠れた。

 見ちゃダメかな…でも気になる……見ちゃえ! 


「ミランさん応援してます。あなたに投票します!」


 男の人はミランに頭を下げていた。


「……ありがと」

「あとですね……えーと、その……」


 男の人が顔を上げ、なにかを振り絞ろうとしているが、ミランにはなにをしているのか分からず困り顔をしている様子。

 彼はなにかを言いた気にするが、口にだせずに躊躇っていた。

 あたしの中である考察が渦巻いた。

 もしかしてこれって……いやまさか……だけどこれって……いや……。

 男の人は意を決したようにミランを見た。

 これはまさか……間違いなく、告白だ!


「好きです!」


 やっぱり!

 あたしの中で確信と心の中で黄色い声援を送った。

 だけど同時に心配になった。

 あの口下手のミランだ。もし困っている様子ならあたしが助けに行かなくちゃ。

 だけど嫌じゃないなら……嬉しくもあり悲しくもあり、応援しなくちゃね。

 見てると、心臓がドキドキする。


「気持ちは嬉しいが……申し訳ない」


 何のためらいもなく即座に頭を下げ告白を断った。

 彼はショックだったのか、渇いた笑いをして肩を落としながらその場を去った。


「すぐに告白を断るなんて意外」

「……これまで結構、告白する人はいた」

「わあ!」


 ビックリした!

 急に姿を表すものだから、心臓がバクバクする。


「……すまない」

「い、いいの。あたしもコソコソしてごめんなさい。それにしても告白されるなんて」

「……この機にする奴はいる」

「すごいなあ……確かにミランは美人だもんね。それだけの人が告白されるのも当然かぁ」


 同性のあたしから見てもミランは美人だと思うし、男の人から見たら告白もするよね。


「あたしもいつか告白されるのかな?」

「……大丈夫……私と兄とムエルニさんが止めてるから」

「え? どういう」

「……仕事再開」


 追いかけようとするもミランの足は速く追い付けない。

 真相は聞けそうにないや。



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