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純白のギャンブラー~王都カジノの少女賭博録~  作者: レブラン
2章

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24話 攻めを躊躇した赤コイン

「3戦目、ムエルニ。カード宣言はどうするのかしら?」


 手札には4、Q、Kの合計29。


「2枚捨てますの」


 当然捨てるのは4とK。

 下手に増やしても、必ずしも近くなるとは限らないの。

 ジョーカーは気になるけどこれなら、Qを維持すれば楽だし私の勝ち。


「フェル・ラグンダルト。カード枚数宣言を」

「そうですね。3枚追加で」


 また3枚……狙いは分かっていますの。

 そう、ジョーカーをね。

 確かに54枚の中から早めに取り出すには3枚ずつ引くしかないですの。

 デック枚数が少なくなっているとはいえ、よほど運がなくちゃその可能性はまだかなり低い。

 それにこの前の3人なら早めに少なくなるから、あの戦術は通用するのだけど、今は2人のみ。向こうだってそんなことは百も承知のはず……。


「両者カードが出揃いましたので、コイン排出に移ります。ムエルニから」


 私は出す気はない。


「ならあたしが出しますね」


 私の手札からギリギリであるのが分かっているのか、阻止するかのようにこの女は青コインを1枚出してきた。


「ちっ!」


 私も負けじと青コインを排出する。

 白コイン同様に青コインでの競り合いが行われ、吐き出されるコイン。

 青コインが空になるまで出された結果、白コイン同様に±0となる。

 残りは赤コインだが、この女は出す気配がない。

 1枚は1戦目に先んじて出してしまったのだから、そう宣言するしかないわよね。

 赤コインでは確実にこちらが有利。

 悔しそうな表情をする。


「次にフェル・ラグンダルトのコインの排出」

「ありません……」


 私も出さない。


「両者コイン排出は終わり、カードを開きなさい」


 勝った……そう思いたい。

 1戦目に見せた奇跡のようなことは……。

 え……!?


「ムエルニ12。フェル・ラグンダルト38。両者引き分けとなります」

「良かったー。赤コインを出されていたら負けてました」


 彼女が出した手札は2、6、2、8、8、Qの合計38。

 確かにこの女の言う通り赤コインを出し続けていたら勝てたはずなの。

 攻めよりも守りに入ってしまった、明らかな判断ミス。

 これで1勝2引き分け。


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