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純白のギャンブラー~王都カジノの少女賭博録~  作者: レブラン
2章

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23話 揺らぐ誇り、白の攻防

「では2戦目に入ります」


 リーシャ様の宣言とともにカードが配られる。

 A、4、Jの合計16。

 悪くない。

 4を捨てれば合計値12になり確実に揃う。

 気になるのはあの女だ。

 顎に指を置き、どうするか悩んでいる様子。


「これなら……カードをまた3枚お願いします」


 また3枚!?

 よっぽど悪かったのか、それともまた私のミス狙いを誘っているのか。

 それともジョーカー狙い?

 カードが配られる。


「良い手」


 ……まずい――――――――まずい!?


 待って、誰がまずいって思ってしまったの?

 私が?

 なぜ、そう私は思ってしまったの。

 先ほどのミスを未だに引きずっているせいか、この女の言葉や動作が私に迷いを生じてしまう。

 こんなド素人相手に不利?

 どうして私が……あー、イライラする!


「私は――私は誇り高きセブンズミラー幹部の一人、ムエルニですの!」


 私の番となり4を叩きつけるように捨てた。


「さあ! 私の番は終わりですの!」


 周囲からしたら、私は鬼気迫る表情に見えるでしょう。

 もちろん私もそんな自覚はある。

 そうさせたのはこの女なのだから。


「ふふ。面白くなってきたわね」


 リーシャ様が笑う。

 まるで狂気に当てられたかのように。


「フェル、あなたはどう対応するのか見物。さあコイン排出ターン。フェル・ラグンダルトから」


 リーシャ様は彼女に手を差し伸べるように向けた。


「そうですね。なら白のコインを表で」


 ここは止めずに様子見でコインを温存すべきだろうか。

 いや、1勝でも先手を取ればその分優位に立てる事ができる。

 ギャンブルにおいて、その優位性や精神的余裕は尋常じゃないほど大きいことを、私自身わかっているじゃない。


「同じく白のコインを裏で!」


 彼女もまた白コインを表にだし、私は再び白コインを裏へ。

 まるで前回の鍔迫り合い合戦のようだ。

 しかし、前回と違い今回は枚数は同数。

 先手に出したあの女の白コインは無くなるのは必然。


「白コインはないので、ここまでですね」


 まだ赤と青コインは残っているが諦めたのか。

 私の番となるが当然パスを宣言。

 コインを切り出すかと警戒していたが反応がない。


「それでは手札公開(ショーダウン)!」


 あの女は9、A、6、5、7、8。

 私はA、J。


「フェル・ラグンダルト、合計数値36。対してムエルニ12。目標値に最も近いムエルニの勝利となります」


 呆気なく、2戦目は終了した。

 これで1勝1引き分けで残り1勝すれば私の勝利。

 やはりこんな小娘相手に負けるわけありませんの。

 私は髪をかき上げた。


「3戦目、カードを配るわね」


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