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罪なき者のみ石を投げよ

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

何でも許せる方向けです。

でも宗教の一説と純文学の存在が重なることがあるんですよ。

私が初めて触れた純文学は自分でもよく分かっていない。そもそも純文学の定義さえ曖昧な私にとって、『これこそが最初の純文学』と明確に宣言出来るものは無い。ただあえて言うならば、芥川龍之介著『蜘蛛の糸』だと思う。

蜘蛛を助けた重罪人カンダタが、助けた蜘蛛に救われかけるも、結局我欲によって、再度地獄に落とされるという話。今でもあの終わりに対して、清々しい気持ちになったことは無い。

でもそれで良いのだと思っている。それこそが純文学であると思っている。


キリスト教が苦手、だから勿論教会も苦手。それなのに発する言葉はキリスト教の教えを多く含む友人がいる。その友人は今日も聖書の一説を挙げる。

「ヨハネ福音書八章。罪なき者のみ石を投げよ。あれを読む度に、私は短い純文学を読み終えた人間を想像するんだ」

「あぁ……確か姦淫の罪で連れて来られた女は石打の刑に処される。そしてこの事に着いて主の意見をお聞かせ存じたいと述べたあの話か」

パロディというか、ブラックジョークというか、改変された状態で世に出回っているから、聞いた事がある。自分を貶めようとした輩に対しても、罪人に対しても、非常に上手い返しだと思う。

「純文学の良さは、人の善悪をあえて晒す事により、自らの行いを鑑みる事にあると思うんだ。

だから文学的な一説を見た人間の多くはこう言うんだ。『自分もこういうところがある。だから一方的に相手を糾弾出来ない。責められない』とね。

その美心は常に持って置いた方が良い。誰も人を裁けないんだ。裁けるのは皮肉にも数多の人々の意見の集合体である法だけなんだ。

今は個人の意見で、皆人が人を裁いてしまっている。其れは元来、禁忌と捉えられてもおかしくはないんだよ」

その言葉を聞いて、思わず黙り込んだ。今の社会は自らを『正義』と称し、一方的な糾弾、暴行を行う者が増えている。けれども……誰の悪口も言った事はない。誰の事も殴った事は無い。そう言った輩が一体どれ程いるのだろう。どれ程の人間が自分の事を棚に上げて暴を犯すのだろう。

「宗教の本質は皆で仲良く幸せに過ごす事。だから様々な宗教がこの世に存在しているけれど、其れを疎外しようとは思わないね。

其れは私が何を裁いているのと同じ事だから」

以下何でも許せる方向け。

個人の意見飛び交います。私の発言が許せる方のみ宜しくお願いします。


ヨハネ福音書八節は結構有名なのでご存知の方もおられるかと。

端的に言うと、『自分の事を棚に上げて、人の事を責めんじゃねぇ』という話です。

あらすじだけでも結局面白いので、是非。


※キリスト教信者がご覧になったら怒られそうなこの言い方。


人の醜悪性を許せない方々が多いと思うんですよ。

特にアニメのキャラ達を見て、許せるのは聖人君子みたいなキャラだけ。他全部許せない。嫌い。とかね。


好き嫌いは誰にでもあるので何も言いませんが、其れを言った方々のどれだけが、自分の醜悪性を認めているのかと。自らが潔癖だと信じているのかと。


愚痴の一つ、悪口の一つ、傷つける言葉の一つ、何かしらメンタルに影響して、零す事は割と誰でもあります。

其れをしない人間は居ないと思うんですよ。


だから『許せない』『最低!!』と宣言する前に、自分の行いを見るのが大切だと思います。


忘れていた法について。

人が人を裁いてはいけない。裁く事自体、罪深い。

だから裁いた者は罰を受けなければならない。

これは閻魔様が良い例ですね。

閻魔様って人類最初の亡者なんですよ。

閻魔様は裁く側の方なので、毎日三回銅を飲み、鉄板で焼かれているそうな。


一個人の意見ならば独善かも知れませんが、何百何千の意見によって叩き上げれられた意見、つまり法というのは、裁くに相応しいものだとも思うよ。

とこの子は言いたいのだと思います。

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