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横顔と師匠




────── 『〖リオン・ウルフドール〗よ』




『来世では幸せになりたい』と願ったあの日から9年の月日が経った。最初は状況が掴めず、中々大変な日々を過ごしていたが、赤ちゃんだったので、ある程度は自由だった。


「お兄ちゃん、どうしたの??」

「リリ、なんでもないよ。それより、今日は母さんとピアノの練習だったよね。」

「うん、そうなの!」


この可愛い天使のような子はリリ・ウルフドール。俺の《今世》の妹である。

元気が良く、とても人懐っこいので、大人から同年代まで人気で可愛い。8歳にして、この見た目は反則級ではないか?

そして、何よりも俺はこの妹に愛されすぎている。


「それより、お兄ちゃん!今日も一緒に寝ようね!それからそれから、お風呂も一緒に入って、ご飯もいつものようにあーんしてくれるよね!」

「う、うん!もちろんだよリリ。でもお兄ちゃん今日は師匠と稽古だから、遅くなるよ?」


あ、やばい。つい口が滑ってしまった。この流れは嫌な予感が…

「え…?お兄ちゃんまたあの女の人と2人でデートするの?リリとはデート全然してくれないのに…」

「ちがっ!デートじゃない、稽古だよ。あくまで魔法の練習するだけだから。それにデートは3日前にしたよ?」

「むぅぅゥ。もうお兄ちゃんなんて知らない!ぷいっ」


中々可愛い怒り方だが、なぜか俺が師匠や幼馴染の話をすると機嫌をそこねる。まぁ、そこも可愛いところなんだけど、注意しないといけないよなぁ。


「分かったよ。じゃあ明日デートしようか。」

「ほんとに!へへっ楽しみにしてるね!お兄ちゃん大好き!」


デートの約束をすると同時にリリの頭を撫でると、頬を赤くし、抱きついてきた。全く俺の妹には一生勝てない気がする。




それから暫くして、リリはピアノに行き、俺は師匠の元へと向かった。


師匠とは俺が6歳の時に出会った。


母が魔法宮廷に勤めていたこともあり、魔法士のツテは中々多い。というか、母の誕生日や俺の誕生日の日には有名人ばかり来ることが多く、おそらく母はとても有名な魔法士だったんだろう。いや、考えたらなにか嫌な予感がするのでもうやめておこう。


出会ったその時は人間不信で中々心を打ち解けず、話せるのもやっとの事だったが、笑顔で抱きしめ、『大丈夫、大丈夫だよ』と何回も背中をさすってくれた。

今では恥ずかしい出来事だが、本当に感謝している。


「あー!リオン遅刻だよ!はやくはやく!」

「すみません、師匠。ちょっと色々あって。それより、今日もよろしくお願いします!」

「うん、よろしくね。じゃあ今日は昨日の続きから──」


彼女の名前はマキア・スペリル。

緑色の長髪で、身長が高く、スタイルが良い。

そして、人間とエルフのハーフである。

俺は師匠と呼んでいるが、なぜか師匠は名前で呼んでほしいらしく、俺が師匠と呼ぶ度に嫌な顔をされるが何故だろうか。


「じゃあ今日は私が知ってる火の最大級魔法の1つ、〘エクスプロージョン 〙を教えるね。」

「エクスプロージョン…」


中々中二病っぽいネーミングだが、そこは置いとくとしよう。俺が前世で見ていたラノベにもそういった魔法があったような気もする。

そんなふうに考えていると、師匠が杖を森に向けてかまえた。


『時は有限死に場所まで。道は遥か彼方まで。踊る炎舞はフェニックスの羽と舞い散る炎。遥か彼方まで導け!〘 エクスプロージョン〙!!!!』


俺が今まで見してもらった攻撃魔法の中でかなり高い順位がつきそうな迫力だった。目の前にあった森が一瞬で灰になり、爆発と共に熱い熱風がここまで来た。

これが最大級魔法か…これがもし、俺にもできたらと思うと、胸の高まりが止まらない。なんだがだこういった迫力のある魔法は男のロマンである。

「さっ、手本は見したことだし、やってもらおうかな。リオンなら大丈夫。なんたって私しかできない魔法を撃てた弟子だからね…?」

「ちょ、ちょっとそれは言わない約束です!」

「ふふふふふ、まぁ冗談はさて置き、やってみようか。」

師匠しか撃てない魔法。それは、水魔法の古代魔法である。師匠しか撃てないのは、師匠が世界で数人しかいない古代魔法を取得できる人であり、今のところその魔法を使えるのは師匠と俺くらいだろう。



俺が呪文を唱える最中に師匠はどこか寂しげな顔で俺を見つめていた。


こんな顔は初めてである。


「あぁ、こんなに早くこの時が訪れるなんて…でも、本当にかっこいいよ、リオン。」

「え?」


エクスプロージョンを放つと同時に驚いて振り向くと、放った炎でもうひとつの森が無くなったと同時に師匠の顔が俺の顔に近づく。

そしておれの頬に湿った柔らかい唇の感触が伝わると同時に、甘い香りが漂う。


「へへっ、あの時のお返し!」


瞬間、顔が熱くなる。胸がドンドンと叩かれるように心臓が飛び跳ねている。


しかし、こういう時の師匠は・・・


「あ、あの!まままま、間違えた!間違えたのよ!お願い!忘れてええぇぇぇ!!」


予想通り、 赤面し、口をパクパクしている。

普段は恥ずかしがり屋でこうゆことをしないのだが、こういう所もとても可愛らしい人だと感じた。







師匠との修行が終わり、2人で近くの野原にやってきた。

のんびり過ごす、この時間は毎度の事ながら心地良いと感じていた。


「はい、膝枕。今日もするでしょ?」

「・・・・・・毎回これしないといけませんか??」

「当たり前でしょ!文句言わずはやくぅ・・・」

「わ、わかりましたよ。じゃあお言葉に甘えて・・・」


相変わらず、駄々を捏ねる少女のような師匠に呆れたような口調になるが、決して嫌ではなく、むしろ嬉しく感じていた。

それに、師匠の膝枕はとても心地よく、いつも不意に寝てしまう事がある。

白い肌に、女性らしいもちもちとした感触がどうやら俺に合ってるらしく、何か俺の性癖が目覚めそうな気もするが・・・・・・



そんな事を考えていると、緊張も少しずつ解けていき、瞼が重たくなるのを感じた。


そして、久しぶりに俺が赤ちゃんの頃の夢を見た。











こんばんはこんにちは、おはようございます!

ツナマヨです!

第1話目、どうでしたでしょうか??

もし、読んでくださったら、感想、いいね、お願いします!

誰かに見てもらえれるようにもっと頑張ります!!!!


あ、それより、皆さんワンピースの映画見ました?

最後の方泣いてしまいました笑笑


まぁそれは関係無かったですね!では、良い一日を!

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