4. 最終話
短いですが、これにて終わりですっ!
「雛、起きなさい、起きなさい!」
「はっはいっっ?!」
「もう、高校生なのに…だらしがないわね。」
「あ、えっと…」
「下降りて来なさい!学校遅れるわよ!」
「はぁぁいっ!」
ここ、どこ?
異世界じゃないし、、。
「……。」
朝ごはんを食べて、学校に向かった。
知らないところだけど、どえやら体が覚えている様ね。
「雛っ!おっはよーっ!」
「おはよう、美佳」
口が勝手に––、
「今日テストだね。緊張するなー。」
「そ、そう?」
「もー、雛は勉強が出来るからそんな事言えるんだよー」
「あはは…。」
「よし、早く学校へ行くぞっ!」
「うん!」
何か、美香との会話に近いな、、。
そういえば、今の名前私と美香の名前の読み方と同じだな。
「雛…私ちょっと今日おかしいんだよね。その、雛が、私の親友ににてるとゆうか…。」
「やっぱり、美香だったんだね。」
「え…?」
「私のこと、覚えて無い?陽菜だよ!」
「陽菜…?陽菜なの…?!ごめん…!!本当にごめん…」
「大丈夫。」
「行方不明になってたんだよ!どこを探してもいなかった。だから、地元では’神隠しだ’って言われるほど!」
「え…。」
確かに、あの日からもとに戻ってなかった。
「お願いだから、戻ってきて…!!私、先輩に振られたの。」
「えっ!そうなの?」
「詳しいことは教えるから!とにかく…戻ってきてほしいの…!!」
「分かった。絶対に、戻ってくる。」
「約束だよ?」
「うん、じゃあ、また!」
「約束だからね!」
先輩に振られたんだ。
ていうか私、美香が振られないって勝手に勘違いしてた。
もとに戻してもらいたい。
あの方にお願いしよう。
「そなたの願い、叶えてやるぞ。」
え…?
その瞬間、わたしは眩い光に包まれた。
「あっ、あの…?」
「願いを叶えてやる、と言ったんだ。今までありがとう。縁があればまた会える。」
「…こちらこそ。」
じゃあ、もうこれからはアレ出来ないのかなぁ。
「あ、ゲームがやりたくなければの話だがな。」
「あっ!やりますっ!」
「それは良かった。またな。」
「はいっっ!」
「陽菜、ごめんね…。」
通称・あの方から溢れた声は、美香に似た声だったーーーーー。
やった!まだ出来るんだ!
「陽菜、起きなさい!」
いつものお母さんの声。
「陽菜、おっはよーっ!」
美香の声。
「おはよー!美香っ!」
私はこの瞬間が嬉しくてたまらないのです!
読んで頂き、ありがとうございました!