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婚約破棄メモリー!!  作者: クレープ
2/5

2. 着物の少女の婚約破棄

切なく、婚約破棄された着物を着た少女。どうハッピーエンド に導くのかー。




私、『琴』。

今は訳あって『琴』になっているの。


「すまないが…琴、婚約を破棄することになった…。」


「それは…葵と…私の…妹と結婚するためですか」


葵は私の異母妹。

気付いたら涙が溢れていた。


「そうだ…本当にすまなかった。けれど、これはお互いの家が決めた事なんだ…。」


「そ、そうですよね…。仕方のない事ですから。恭介さんに悪気がない事ぐらい、分かってます。」


そう言って、苦笑いした。


「恭介さん、ここにいたのですかー?」


可愛げのある、鈴のような声が聞こえてきた。


「葵…。いや、何でもない。行こうか。」


「さようなら。お姉様。行きましょう?恭介さん。」


「あぁ…」


ここで終わらせない。終わらせたら負けだから。


「葵!!」


「なぁに?お姉様。婚約者を奪われてムキになってるのかしら。恭介さん、先に行っててくださいね。」

と言って、葵が走ってこっちに戻ってきた。


「最後に…葵に伝えたくて…。実はね、恭介さん、恋人がいるの。それで両思いなのよ。これだけ言っときたかっただけよ。」


それだけ言って、私は家に戻ろうとした。


「ちょっと待って。お姉様。恋人がいるってどういうこなの?」


「だから、色白美人の恋人がいるってことよ?」


「はぁ?そんなことないわ!だって、恭介さんは…恭介さんは…!」


よし!いつもの子達!


「恭介さん。次はどこに行きたいですか?」


1人の乙女が恭介に話しかける。


「も、もしかして…!あの人が…?」


「そうよ!あの人に葵は勝てるかしら.…ねぇ、ここだけの話、私恭介さんが大っ嫌いなのよ。だから貴方が婚約者になってくれて助かるわ。」


嘘。私と恭介は両思いなのよ。

貴方は私の好きなものを奪う。だから私が嫌いなものは手放すでしょ?


「もう、うんざりした!私は恭介さんと婚約破棄することわ!大っ嫌いな恭介さんと結婚したら?お姉様?」


「そんなっ!せっかく別れられたのにっ!」


「うふふ。お母様とお父様に相談してくるわ。」


妹と別れた後、恭介さんのところまで走って行った。


「恭介さん。私達、結婚できるのですよ!」


「っ!やったな!俺達、ついに…ついに…!」



2人はそれはもう最高の笑顔で抱き合っていたのでした。

今回も勝ち!

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