表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

モモからの贈り物。

作者: toto

実際にこんな魔法があったら良いなぁという思いと。


こういう風に優しい子が増えるといいなぁという思いで書いてます。


良かったらお手に取って読んでください。

モモの誕生日の十二月二十四日。


いつものようにモモはお母さんのお手伝をしていました。


モモ「つまらないなぁ……何か良い事ないかなぁ……」


モモはぽつりとそう呟きました。


モモは、お母さんから頼まれた掃除をしていると、箒が動き出しました。


モモ「え!?え!?ちょっと待って?わわっ……どうして?とまって!!」


モモはパニックになります。それもそのはず、いきなり箒が動き出したのですから。


箒は左右に動いたり、ぴょんと跳ねたり、言う事を聞いてくれません。


モモ「箒さん、止まって!お願いだから止まって!言う事を聞かないと暖炉に入れちゃうよ!」


箒はピタっと動きを止めます。モモは、安心したのか、地べたに座ってしまいます。


モモ「なんなの~この箒……箒といえば魔女だっけ?私にも何か魔法が使えるのかな?」


淡い期待を抱いたモモではあった。何しろ今日は誕生日でクリスマスなのですから。


お母さん「モモ、お掃除は終わった?次はお買い物へお願い。」


お母さんは足を悪くしていて長距離は動けないため、モモが家の事をしないといけない。


モモ「もう、そうやっていつも私を……うん、わかった。行ってくるね。」


モモはメモをみると、クリスマスだからなのか、びっしりと買うものが書いてありました。


モモはここで閃きます。魔法でこの食材達がでないかどうか試してみようと思ったのです。


モモ「箒くん、喋れる?色々と思ったものを出せる魔法が欲しいのだけれど……」


箒は左右に動いて、話せないです。という主張をモモにするが、その代わりに、魔法をモモに掛けました。


モモ「わわっ、これは……?」


モモは試しに、メモに書いてあった物を念じて想像してみました。すると丸鶏が目の前に現れました。


モモ「やったー!魔法が使えたー!」


モモは、これはすごい魔法かもしれないと思い、全部の食材を魔法で出現させました。じゃがいもに人参、ピーマン、ジュースもおかしも沢山出てきました。


モモ「お母さん、買ってきたよー!」


お母さん「あら、ずいぶんと早かったわね、お金は足りた?」


モモ「お金は使ってないから、返すね」


お母さんは首をかしげました。どうやって買ってきたのだろうと思ったのです。


お母さん「あら、いけない。もうこんな時間」


お母さんはカレーとローストチキンを作り始めます。


お母さん「美味しいごはんを作るわよ~」


もう日が暮れて、お父さんが仕事から帰ってきました。今日は仕事が早く終わったようです。


テーブルにはローストチキンにカレーにジュース。もちろんサラダもあります。


お父さん「サンタさん、今日来るといいね。」


と、モモに言います。

モモ「うん!」と力いっぱい言います。


モモは思いました。モモにはサンタさんが来るのに、お父さんとお母さんにはもうサンタさんが来ないといっていたから、何か魔法でプレゼントしてあげようと思いました。


モモ「お父さんは何か欲しいものあるの?」


お父さん「なんだ、唐突に。」


お父さんは考えた後にこうこたえます。


お父さん「そうだなぁ、もう車が古いから車とかかな?時計とかも良いなぁ。」


お父さんは楽しそうに答えます。


モモ「お母さんは?」


お母さん「私は、みんなが健康で過ごせたらそれでいいわ。」


お母さんは笑みを見せながらモモに言い聞かせます。


モモ「ふーん、つまらないの。」


お母さんは、そういうものよという顔をしながら食事を続けます。


お父さん「じゃあ、もうお風呂入って、もう寝なさい。」


モモ「はーい!」


モモはそのまえに外へ出て、魔法を使って車が出るように念じました。


モモ「えいっ」


ぽんという音を立てて車が前に現れました。お父さんの欲しかった車です。


モモ「やったー!次はお母さんの……!でもどう念じればいいのだろう。」

モモは考えます。思いついた事があり、布団に入ってから念じることにしました。


モモ「お母さんの足が良くなりますように。」とぽつりとつぶやきながら、まだ歩けているときのお母さんを想像します。


考えている間に疲れて寝てしまったのか、もう朝でした。


お母さん「お父さん!大変!モモも起きて!」


モモはうーん……と思い瞼をあけてお母さんに会いに行きます。


お母さん「これ、見て!」


なんとお母さんの足の怪我が治っていたのです。


お父さん「おお、よかった、本当に良かった……」


そしてお父さんが外へ出ると、またまた驚きます。


お父さん「これは……僕が欲しかった車だ!だれがこんなところに……」


モモ「サンタさんが置いて行ったんだと思うよ。」


お父さんとお母さんは喜びを分かち合い、本当に嬉しそうでした。


お父さん「この車で、今度出かけような、モモ」


モモ「うん!」



モモの枕元には何も届いていませんでしたが……。

その魔法がいつも頑張っている、箒からのクリスマスプレゼントだったのかもしれません。


めでたしめでたし。


あまりいつもこういった書き方はしないので新鮮でした。


最後まで読んでいただきありがとうございました。


2020/01/14.お返事が遅くなりましたが、感想のご返信を書かせていただきました。

遅くなり申し訳ございません。


ご感想に関しては、ひとつひとつ、丁寧にお返ししたいと思います。


よろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 時間が経てば魔法が解けちゃうとかじゃなくて良かったです。 魔法の箒、私も欲しい!
2023/04/29 19:43 退会済み
管理
[一言] 「私は、みんなが健康で過ごせたらそれでいいわ。」 ここで足を治してほしいだなんて、冗談でも言わないところがこのお母さんの優しいところだと思います。それを言ってしまえば、みんなが気にするから、…
[一言] 私も、大人にもクリスマスプレゼントがあってもいいと思うのです。 なので、職場の同じ部署の人達に、まとめて駄菓子袋を贈呈してきました。 「きちんと喧嘩しながらわけろよ」って。 大人になるとガ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ