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閑話 北の国を巡る人々[Ⅱ]

気を失っていたようで、いつもの場所にいた。

………橋の下だ。



「………気づきましたか。誰彼構わず喧嘩を売るのは、やめたほうが良いですよ」



淑やかに優しく、けれど真剣に咎められた。

けれど一つ、解せないことがある。



「誤解だ、アモル。私は喧嘩を売ったんじゃない。見下してたんだ」


「でしたら、それもお止めになられたほうがよろしいかと」



にっこりと笑われる。

私はどうやら、口で彼女に勝つことができないらしい。

でも、あえて口論を続けてみた。



「そもそも、アモル、おまえが毒入りの菓子を町中にばら蒔くから、こんな騒ぎになったんじゃないか」


「そうですね。まさか私も、伝染病と間違われるとは想定外でした」



はあっ、と息をはく。

全くこの女は、虫も殺せなさそうな顔をしてえげつないことをする。……そんなところに惚れ込んで、仲間になってしまったのだけど。



「………もうやるなよ」


「被害者の記録はやや不足が…………善処します」


「はは……まぁ、そのおかげで私が名を上げるのに使えるわけだが」



毒があるということは、解毒もある。

その他にも緩和剤だのいろいろと持ってるんだ、この魔女は。



「では、とうとう動くのですね?」


「ああ。この北の国に、聖女の愛を与えようじゃないか」



にたり、と笑う。

きっと人は、私とアモルを悪辣と言うだろう。

だがそれもこれも、野望のため。


そう―――ご恩ある教会のためなのだ。





祝・総合評価4000ポイント突破!

皆さまのおかげです、ありがとうございます!


特にブックマークしてくださった方、ポイント評価してくださった方、さらに感想まで書いてくださった方!

ほんっとうに、ありがとうございます!長期間サボった後、拙いながらも再開できたのは、皆さまのおかげです!


……また更新が滞っても、呆れつつ見放さないでくださいね……。

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