23 …いやいやいや、まてまて。
「さて、と…。」
私はもう一度自分の机に付き、書類に目を通してみた。
書類は校長先生が言った通り仕事内容が書いてあった。
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アルルベッド・ド・ルラーナ [社会科教師・研修生]
仕事内容 ○1ーA 担任
○全クラスの社会科の授業及びテスト作成
○生徒会 副顧問
○風紀委員会 顧問
○修学旅行の計画作り
○校外学習先の計画作り
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…いやいやいや、まてまて。
これ、本当に研修生の仕事!?
どんだけ人不足なの!?
取り敢えず、私が社会科の教師なのは良い。
確かに、私は今世の勉強の中では社会が前世の影響で一番好きだから。
そこを考えてだと思う。
そこは良い。問題は…
担任ってどういうこと!?
こういうのって、もっと熟練の先生がやるものだよね!?
て言うか、生徒会!? 風紀委員会!?
学園の心臓じゃん!
何で私が担当なんだ!?
おまけに、修学旅行!? 校外学習!?
貴族の学園にそんなのあるの!?
庶民の通う学園にあるって話は聞いたことあるけど!
ああッ!
しかも、この仕事内容、裏にも続いてるんだけど…っ?!
…うん…校長先生は、一気に見ろとは言ってなかったよね…。
…よし、続きはまた今度見よう…。
私は力なく机に突っ伏した。




