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幕間 あなたのいない世界は…[結]

遅刻しました。短いです………。


風が 吹く


風が 吹く



勢いよく 舞い上がれ


何もかも 散らしてしまえ



びゅうびゅう びゅうびゅう 風が 吹く












こんなはずじゃなかった。

こんなはずじゃなかった。


メルサ・カペラは考えていた。



本当ならアルルと合流した上で、アルルのお父さんに会うつもりだったのに。私のスペックじゃあ、まだ彼には()()()()。それは魔法を操作され、彼の幻想世界へ誘われたことから火を見るより明らかである。


原作では、彼は本当の中立だった。多くを知る様子を見せる彼はときに預言し温かく支えているようでいて……全ての人を突き放し、距離をとっている。実際に国王(しんゆう)が糾弾されても娘が破滅してもただ笑顔で受け止めた、不気味なやつ。

―――それが転生者たる彼女のルラーナ公爵への印象である。


そんな彼が、"魔女は何もできない"?

何やら背筋がゾッとする。嵐の前の静けさ、というやつだ。


―――もしや、ハメられた?

アモルサランのもとへ誘導されてる?

―――油断ならない。


味方は蛇と殿下しかいないしあてになるのは自分だけよね、なんてことを強気な態度の裏で、メルサ・カペラは考えていた。



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