表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/136

10 ゆっくり来て!


はぁ~。

気が重いな~。


今日はパーティー当日。


手紙を貰ってから、あっと言う間でした…。


別に、パーティーそのものは良いんだけどさ。

私、昔から人と話したり美味しいもの食べたりするのは好きだし。


礼儀作法は、若干の不安があるけれど、まあ及第点はもらえると思うし。


問題は、ドレス。


前世では一応聖職者だったから、ドレスなんて豪華な服は着たことなかった。


勿論、生まれ変わってからは公爵令嬢らしい服を着たこともあるけど。


でも、身体に節約癖が染み付いているのか、あんまり好きじゃない。


高い服着てると、緊張しちゃうしね。

でもパーティーに出るともなると、そんなことも言ってられない。


今はメイドさんに髪を結ってもらってます。



…はぁー。


「お嬢様はお髪も綺麗で良いですよねー。私、癖毛なもんで、雨なんか降ると大変なんですよー。」


ちなみにこのメイドさんはイラと言って私を赤ちゃんの頃から世話してくれてるメンバーの一人である。


「確かに毎日は大変よね。私なんか貴女たちに全て任せてるのにたまに切りたくなるときがあるのよ」


「そんな!勿体無いです。せっかく綺麗なのに。」


「冗談よ。」


「良かったー。あ、できましたよ」


「ありがとう」



よし、これで私が済ませなければならない支度は全て終わった。

後は王子殿下が迎えに来るのを待つだけ。


…男性って大変だよね。エスコートしなきゃいけなくて。


特に殿下なんか、お城で支度して、ここに迎えに来て、もう一回お城に、私と一緒に向かうんだもんね。


わー大変。


うん、それだけ大変なら、時間がかかってパーティーに遅れることもあるかもね!


殿下、どうか急がずゆっくり来て!



「失礼します。お嬢様のお支度は終わりましたか?王子殿下が迎えにいらっしゃってますが」


「あ、今終わりましたよー。」


「では、お嬢様、殿下が客室でお待ちです。」


「…今行くわ。」



…あーあ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ