表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
114/136

91 帰ろっかな。



「悪いね、またせた」


「いいえ」



淡々と言葉が紡がれた。目も合わせないで言うその言葉は逆に………絆の深さを物語っている。



「ど、うしてお父様がここに……?」


「あれ? 伝言聞いてない? カナちゃんに頼んだんだけど」



誰だ、カナちゃんて。



「その方に、何と?」


「『里帰りするから、アルルもおいで』って」



・・・・・・。


………あれかッ! ………つまりカナちゃんって、カナヨルタ校長先生(※私の母国の校長先生)ですかッ!


―――お父様。マイペースなのも結構ですが、守るべき最低限のルールもあると思うのです………蒸発の件然り。



「ちょっと遅いから、迎えに来たよ」



………軽いな! 誰のせいだと思ってるんです!?

……………っと、私は令嬢、私は令嬢。



()()()()()()()()()()()()。無駄口は噤みなさい」


()()()()()()。何度も言うけど僕の名前は、シャーヴァイス・()・ルラーナだ」



途端にヒヤリ、と冷気が漂ってきた。



「それなら私も、レミとお呼びください」


「僕は還俗しただけで、それが正式なんだ。君みたいな()()()()とは違う」


「ほぉお、面白いことをおっしゃいますね」


「事実だ」



………仲が悪い。

一瞬二人敵になったのかと思ったけど………むしろ、私は無視されてる勢いだ。


………帰ろっかな。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ