82 道は、ひとつ。
もともと、僕は不幸な人間だと思っていた。
無茶苦茶な親に振り回されて、公爵家に引き取られて来た頃は、世の中が間違っているとも思ってた。
弱い者は無視をされ、強い者は嫌われる。どうしようもない、そんな世界。いっそはじめから作り直せば良いのにと、昔から思ってた。
人は群れると、残酷になる? なら、人は独りでいればいい。
命は生きると、苦労する? なら、生を諦めて死ねばいい。
僕が死んで変わることは、思うより大きく、そして小さい。死んだら、生きた結果のことはわからないし、生きれば死んだ結果のことはわからない。
だからこそ、今わかる結果が最良だと、そう思うしかないのだろう。
……要するに、所詮小さな子供だった僕は、ただ起きたことを受諾し、崇拝するしかなかったということだ。
今だってほとんど変わりはない。流されるまま流れ、後ろを見て、悔う。それだけ。
いつになれば変わる?
いつからが大人だと、定義される?
そして力を得たとき、僕は世界に何ができる?
そう考えたからこそ、僕は姉上にああ言った。
『………目的の為だけに生きています』
『……僕のような子供が、いなくなれば……………』
あれば、誓いの言葉だろうか?
それともただの、抵抗だろうか?
お久しぶりです!
実は、昨日………昨日?でちょうど、『伝説の聖女が~』を始めて一年なんです!
なろうの投稿を始めるまで、当然ながら私は読み手でした。
なんちゃって書き手になってから、読んでいた小説の更新が止まったりしたとき、『ああ……』となんだか切実に感じるようになりました。好きなことを“継続できる”って、素晴らしいことですね。
さらに今日投稿したぶんで、『伝説の聖女が~』は100部目です! めでたい!
………意図的ではありません、本当に。前回から一月も空けてしまったことは、申し訳ありません……。
最後になりましたが気にかけてくださった方、ブクマ・評価をしてくださった方、感想をくださった方、いつもありがとうございます!
――来年の今頃には、200部もしくは完結を迎えていることを願って………。
Airuka