第4話 神ノ宮 陽の1日
遅れました第4話です!
是非見ていってください!
第4話 「神ノ宮 陽の1日」
これほどまでとは思わなかった……
まさか1週間、気にすることなく家政婦の仕事をするなんて、しかも小学生が……
「起きてください先生!朝ですよ!」
「ああ……分かってる……」
俺はゆっくりと身体を起こす。
「先生!」
「ん?なんだ?」
「これで正式な先生の家政婦ですね!!」
ニッコリとせなは嬉しそうに笑う。
ああ、そうだった。
1週間、俺の厳しい(仮)家政婦としての役目を果たせるかを試すために1週間耐えきれたら、家政婦としての認めると約束してしまったのだ。
「先生、朝ごはんはもう出来ているので着替えたら降りてきてくださいね!!」
そう言うと部屋の扉を閉めて1階に降りていく。
この子にこの1週間どれだけ驚かされたか…
まさか帰ってくるといつも玄関前で待っていて、いつの間にか部屋も綺麗になっていたり、風呂も綺麗になっていたりと、驚きを隠せずにいた…
「それにしても……」
きっと、1週間だけでもこんな暮らしをしてたらせなの身体が崩れるだろう。
まだ小学生の彼女には、いまでもしんどいものだろう。
「……なにか考え直さないといけないな……負担を掛けないように……」
これも一応、まだせなの家族に会ってはいないがいずれ会うことにはなる。
少女を家政婦として認めたのはいいが、それ故にせなの身を預かっているんだ。
「どこか小学校の近くに空き家とかなかったかなぁ〜」
━━━━━━━━━━━━━━
ー小学校前ー
「では先生!行ってきます!」
「ああ、頑張れよ」
「んぅ〜♡はい!頑張ってきます!!」
頭を撫でてやると、せなは必ず感情が表情に出る。
なんというかみんなからの視線も少し痛いが仕方ない……
「それじゃあ俺は行くとするよ」
「はい!先生も頑張ってください!」
━━━━━━━━━━━━━━
ー中学校 職員室ー
今日は朝からずっと考えてた。
せなに負担をあまり掛けないためにはどうしたらいいか……
「……う……生」
まぁ問題なのは、俺の帰る時間だ……
なるべく早くに帰れたらいいんだが……
そこのところは俺がしっかりしないと問題は無い……
だけど……
「先生!」
「あ!はい!」
「ちゃんと教頭先生の話を聞いていますか?」
「あ、はい!すいません!少し考え事をしてました……」
「ちゃんと話を聞いといてくださいよ。最近は夜遅くまで遊ぶ生徒が居てなにやら危ないことをしているという噂もあるんですから……」
「は、はい……」
ー数分後ー
「はぁ……」
「色々と考えてるようだけど…どうしたの?」
「姉貴……」
俺の目の前に立つのは俺の姉貴こと 蒼 真冬
俺の幼馴染のようで、まぁ俺の姉のような存在だ。
少、中と同じ学校だったりとまぁ人生の中で何十年かは一緒に居るのである。
「あんた、朝からずっとなんかブツブツ呟いてたけど……まさか独り言が趣味なの?」
「ちっげーし…独り言が趣味ってどんな奴だよ……まぁ考え事はしてたけどな……」
「……言ってみなさいよ」
「……へ?」
「だから私にも教えなさいよ……」
「え〜っとですねぇ!!」
や、やばい……うちに小学生の家政婦が居るなんて言えるわけないだろ!?
大体、うちに小学生が居ること自体教えてないのに……
「いやぁ〜最近、家を引っ越そうかなって思って!」
「家を?」
「う、うん!まぁ学校に近かったらちょっとは楽になるかなぁ〜なんて…」
「はぁ……」
まぁ嘘ということではない。
せなの通っている小学校から近かったら、俺も学校に着くのは早い訳だし……
「あっそ……まぁいいけど、そういうのは私にも教えなさいよね…」
「は、はい…」
あんたは俺のお母さんかとか言いたくなったけどそれはなんとか抑えるのであった。
姉貴はなにかと俺に着いてきてくれる。
俺が中学の時になんて教師をやりたいって言ったら、「じゃあ私もなる」なんて言うし、高校は一緒じゃなかったけど、大学もわざわざ俺と同じところに行くようにレベルを下げて一緒のところに来たのだ。
姉貴くらいの頭の良さなら最悪……京大は確実だと思ってたけど……なぜだろうか……
「………まったくわからん……」
━━━━━━━━━━━━━━
ー昼休みー
「はぁ〜……マジでどうするか……」
「先生もお悩みのようね…」
「そうみたいですねぇ〜」
「さっさとご飯食べろよ。千夜…皐月」
この子は園崎 皐月
クラスの男子から聞いたことがあるが、なにやら二つ名で「月の姫」とか聞いたことがある。
なにやら月のように柔らかい光のような目の色をしているらしい…
とくに夜空に月が出ている時は光に照らされていることでなぜか、「月の姫」の名がついたらしい……
「私はもう昼ご飯は食べたわ。だからさっさと私に数学を教えなさい。」
「数学って……別にいいんだが、担当分野じゃないんだが……」
まぁ、1番数学担当の先生に聞いた方がいいんだが、まぁこうやって俺を頼ってくれるのは嬉しいことだ。
教師にとって1番嬉しいことの1つはまず生徒が教師を頼ってくれることだろうと俺はまず思う。
「皐月ちゃんは陽先生に教えてほしいくて言ってるんですよ!!」
「なっ!?ちょっと千夜!あんたねぇ!」
「まぁできる限りは教えれると思うぞ」
「ふん!別にあんたしか使えるやつが居ないから使ってやってるだけよ!」
……これがいわゆるツンデレってやつか?
「出ましたよ!皐月ちゃんのツンデレが!!」
やっぱりツンデレなのか!?
「なっ!?違うわよ!ていうかなに変なこと考えてんのよこのクソ野郎!」
「何でぇっ!!?」
結局、一発殴られた後に、色々と教えてあげた
━━━━━━━━━━━━━━
ー放課後ー
「…………」
結局、終礼を終わらせた後は、色々とあったが、なんとか書類関係も終わらせ、皐月に数学のことを教えていた時はやけにずっと動いていたが……もしかしてトイレでも我慢してたのか?
それに顔も赤かったし……
……やっぱり我慢してたのか?……
「と、そんなことよりせっかく早く終わらせれたんだ。さっさと帰るとするか」
今日は朝から休まず早めに終わらせたんだ。
家に帰って相談しねーとな……
「そんじゃ、帰るとするか〜」
ー神ノ宮家ー
午後 17:00
「おかえりなさい先生!」
「ああ、ただいま!」
「ご飯にしますか?お昼にしますか?それともわ た し ですか?♪」
「…………」
おい、誰だうちの家政婦にこんな変なことを吹き込んだのは……
更には顔を赤らめながら言ってきてやがる。
いや恥ずかしいのは分かるがさすがにJSには手は出せねぇよ!?
犯罪だから!!
「じゃあとりあえずご飯で……」
「………そうですか……」
なんでちょっとショックそうなんですかねぇ!?
その後は、俺は私服に着替えてから、1階に降りて用意されていたご飯をせなと一緒に食べ始める。
最近の学校でのことを聞いたのだが、なにやら友達とテスト勝負をするらしく、今度算数や理科を教えて欲しいとの事だ……
俺は全教科教えれるほどの天才でもないんだが、まぁこうも言われては仕方ない。
頼られるのは嬉しいことだ。
ならそれに俺はなるべく答えてあげないとな……
その後は食べ終わるも食器を台所に持っていく……
「あ、食器は私が洗っておくんで先生はお風呂に入ってください!」
「ずっと任せるわけにはいかないよ。ちょっとは手伝わせてくれ」
「いいんですか?」
「ああ、それともダメか?」
「いえ、そんなことないです!寧ろ嬉しいです!」
「そうか……そう言ってもらえると嬉しい」
「えへへ……こうやって先生と一緒に何かをすることって初めてですね!」
「ん?…ああ、そうだな」
そんなに嬉しいことなのだろうか?
やけに隣で嬉しそうに食器を洗っている。
まぁ小学生に任せ切りなんてなにかと大人として恥ずかしい……
何せ、もう二十歳をこしたおっさんが9歳のJSに家を任せてるんだぜ?
これ、ある意味やばくね?まじやばくね?
そんなことを思っていると食器も洗い終わる。
「あ、先生!もうお風呂は沸いているので入ってくれて構いませんよ!」
「いいのか?宿題の分からないところ教えてあげるけど」
「なら、入った後でお願いします!」
「ん……分かった。なら先に入らせてもらうよ」
「はい!」
そうして俺はリビングを後にし、風呂場へ向かう。
後に起こる出来事を知らずに……
ー風呂場ー
「……こうやってゆっくり風呂に入るのは久しいな……」
最近忙しかったりしてまともに温かいお風呂にも入れなかったからな。
身体を洗ってそれで終わりだったから……
「これも家政婦をやってくれているせなのおかげかな……」
俺は自分のためにもっていう頑張る目標があったが、もう一つできた
「……せなのためにも頑張らないとな……」
ピンポーン
そんなことを考えていると誰かが来たようだ。
だが、俺は暖かい湯に浸かっており、まともに反応もすることなく聞こえなかったのである……
━━━━━━━━━━━━━━
「ふんふふ〜ん♪」
〇月✕日 月曜日
今日は先生が早く帰ってきてくれた!
嬉しい!
それに先生と一緒に食器を洗ったりできたし、初めての共同作業です!
やりましたよお母様!!
お母様に教わった通り、まずは夫との共同作業は大事!はできました!
これで1歩、お嫁さんに近づけたでしょうか?
「う〜ん♪先生のために私も頑張らないと!」
私は毎日のことを日記に書く。
先生の部屋の掃除のことや、先生の私服や下着の洗濯のこと、先生の物なら全て覚えておかないと!
たまに変な物がありますが、きっとそれも先生の大事な私物だから覚えておかないといけません!
(※なにかは言いません エ〇本)
毎日欠かさず日記を書くのが私の1日の一つでもあるので、しっかり書くのです!
「明日も頑張らないと!」
ピンポーン
「は〜い」
インターホンの鳴った音を聞くと、私はスキップしながら玄関に向かい、扉を開ける。
「どちら様でしょうかぁ〜?」
「………」
そこには1人の女性が立っていた。
その女子は、私の方を見て驚き、目を見開けている。
どうしたのでしょうか?
「……あんた誰よ……」
……そこにはまさかの来客 蒼 真冬が居たのであった……
次回 第5話 修羅場確定!陽先生危機一髪!!
はい、次回のタイトル通り修羅場確定ですはい。
蒼 真冬
は言ったら冬を表すかのような白髪でその瞳も人を引き寄せるかのように美しい瞳をした女性という設定です!
身長は156という少し低めです!
少し遅れましたが次回もよろしくお願いします!