第2話 「家政婦は4年生!?」
今回は2話です!
とくに言うこととしてはあまりないですが、読んでいただきますありがとうございます!!
まぁほぼ趣味でこんなことを書いてるようなものなので、ほぼ駄作ですが完結はさせたいなとは思っております!
第2話 「家政婦は4年生!?」
どういうことだろうか……
俺の家に女の子が居るのは!?
「おかえりなさい先生!!」
「え?あ……た、ただいま?」
その場の状況を理解出来ず、なぜこの少女が居るのかを理解することになる。
「とりあえずお夕飯はできてますよ!」
「いやいやいやいや!」
少女は気にすることなく、リビングへと向かう……が、それを俺は止める。
「なんですか先生?」
「まず君な、なんで家に居るの!?てか誰!?」
「私は桜井 星奈です先生!」
「せ、せな?」
「はい!せなです!」
「そ、その家政婦?」
「はい!!」
「か、家政婦!?」
「はい!!」
家政婦とは…
雇われて働く者。
お掃除・料理・洗濯といった家事一般を手伝う人達のことを言う。
別に免許を取る必要もなく、年齢制限も別にない……というわけではないが……
「ま、まず俺は家政婦を雇った覚えはないというかそれ以前に年齢的にアウトだよね!?」
「大丈夫です!先生のお父様とお母様には許可を貰っています!」
「いやいやいやいや!俺が居ない間にどうしてそんなに進んでるんだ!?」
たしかにわかっていた。
うちの母さんは俺の生活に心配しているため家政婦を雇うとか言っていた。
正直、余計なお世話だ。
とくに親父なんて俺のこととなるとものすごい心配するくらいである。
きっと家政婦を雇うこと言った母さんの提案に即答で了解しただろう。
だけど!
なぜ家政婦が小学四年生の女の子なんだよ!!
明らかに家に入られてるのに、俺が誘拐したみたいになってるじゃん!!
「とりあえず駄目だ!小学生で家政婦なんて……だ「約束しましたよね?」え……?」
次の瞬間、その場の空気が凍り出す。
その少女の雰囲気も変わり、その瞳には俺しか写していなかった。
ただ、その瞳は俺の心臓を掴み取るように真っ直ぐ、真っ黒な瞳で見つめてくる。
「約束しましたよね?私と一緒に居てくれるって……それとも他に誰か女の人でも居るんですか?浮気ですか?私が居るのに」
「いや、別に女とか居ないし、付き合ったことがない=年齢だからさ!」
くっ、自分で言うとなにがものすごく苦しい!
「じゃあなんで私を否定するんですか?」
「い、いや……まぁこんなまだ小学生に家政婦なんて申し訳ないし、ご両親も心配す「その問題はありません!」え……?」
「お父様にもお母様にもしっかりとご許可はいただいてます!」
だ、ダメだ……完全に俺が居ないところで話が進んでやがる……
と、とりあえずどうこの子を帰すか……
「あ、そういえば先生のお部屋も掃除させてもらったのと、先生の部屋に隠されてあったエッチな本は回収して燃やしておきましたよ。」
「いやぁぁぁぁぁぁぁ!!俺の大事な娘たちぃぃぃぃぃ!!」
終わったぁぁ……
俺の大事な大事な……彼女達が……
「あんな本別にいらないですよね?先生には……私が……」
「イルンデスカラ」
「そ、そうですね……べ、べつに……あ、んな……あんな本……いい、いらない……ですし……」
くそう!あれ買うの恥ずかしかったんだからな!!
「先生ご飯はもう出来ています!」
「あ、ああ」
そのまませなが用意した食事を食べる。
ご飯に卵焼き、わかめスープに焼き魚………
「いただきます!」
「いただきます……」
俺はまず卵焼きを食べる……
「………っ!?」
「美味い!!」
「本当ですか!?」
「ああこれは美味しい!」
なんだこの美味しさ!まるで母の味!!
もうコンビニの弁当しかほぼ食わなかった俺には忘れた味!!
懐かしい!涙が……止まらない……
「ってちがーう!!」
「先生?どうかしましたか?」
「ま、まず!君のことだよ!」
「君じゃないです!ちゃんとせなという名前があります!」
「じゃ、じゃあせなちゃん……悪いんだけど君を家政婦として雇うわけにはいかない。」
「………え?」
「な、なんでですか?」
「確かに前には俺の親父とかは心配性だから家政婦を雇うなんてことは言っていたのは知ってる……だけど…まだ君は小学生なんだ。いまはしっかりと学校で勉強もしないといけないし、きっとせなちゃんのお母さんやお父さんはきっと心配するよ……」
「で、でも!お母様とお父様には!」
「許可を貰っていたとしてもダメだ。」
「………」
いまにも泣きそうな少女。
別に家政婦というのは悪くない。
だが、こんなまだ中学生にもなっていない少女を家政婦にさせるなんておかしい。
一体なぜ親は認めたんだろうという疑問がまず浮かんでくる……
「……く………んです……」
「……え?」
「約束したんです!
私、先生のところで家政婦をするって!
先生のところで立派にお料理や洗濯、掃除をきっちりとして、ちゃんとお嫁さんになるって!!」
「……お嫁さん?」
「はい!」
お嫁さん?
いや待て待て、俺こんな子といつ約束したんだ!?
そもそも、まだ小学生だろ!?
「そ、それに……先生のお役に私は立ちたいんです!お願いします!」
せなは俺に向かって頭を下げる。
身体が震えている。
そこまでして、どうしてそんなにするのかとか……なんで俺のことを知ってるのかととか……色々聞きたい……
でも……
「……一週間だ……」
「え?」
「一週間だけ……仮での家政婦としてせなちゃんを雇おう。色々と聞きたいことはあるけど、まずは一週間耐えてみなさい。それで雇うか雇わないかは決める。」
「いいんですか!?」
「ただし!俺は部屋の汚れとかについては厳しいぞ?」
勿論嘘だ。
そんな小さな汚れなんて気にしてたら生活的に間に合わない。
普通に見た目が綺麗だったらそれでいいというものだ。
一人暮らしではリビングと私室くらいしか掃除をしない俺がこんなことを言うのもなんだが諦めてもらうのには厳しくした方がいいのかもしれない。
「はい!しっかりと洗濯 掃除 料理 お風呂も朝起こすのもしっかりとします!」
「いや朝起こすのとお風呂は別にいいんだけど……まぁ…せいぜい頑張ってくれ」
「はい!私、陽先生のために頑張ります!」
後に、俺は彼女こと 桜井 せなの諦めの悪さを思い知らされることになるのであった。
次回 「桜井 星奈の1日」
読んでいただきありがとうございます!
次回はせなちゃんの1日を書こうと思います!
ので次回もよろしくお願いします!