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革命戦争  作者: 青緑
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潜入と死闘

ゲバラとイリーナは収容所の入り口へ向かって走る。

入り口を守っている兵士は突然の爆発音に驚き2人に気づいていない。

ゲバラは兵士の1人に近づき、銃床で思いきり殴りつけた。


「ぐはっ!」


兵士は気を失って倒れる。


「なんだ貴様ら……あれ?」


もう1人の兵士がそれに気づき、剣を抜こうとするが、剣は鞘から外れない。

見れば剣と鞘が凍りついて離れなくなっていた。


「眠っとけ!」

その隙をついてゲバラは接近し同じように殴り付ける。


この兵士も地面に倒れ動かなくなった。


「これでいいな。イリーナ、念のためこいつらを拘束しといてくれ」


「分かったわ」

そう言ってイリーナは彼らの手足を氷で固めた。


「よしよし、順調だな。敵がこちらに気づく前に急ぐぞ」


「ええ。でも私達が順調なのはいいんだけどチトーさんもホー・チ・ミンさんも大丈夫かしら?」

イリーナは別行動している2人の心配をしている。


「大丈夫だろ。あいつらは歴戦の戦士だからな。それよりも牢までの案内を頼む。俺は施設の構造が分からんからな」


「そうね、あの2人なら大丈夫よね。よし、こっちよ。ついてきて!」



~その頃~


「へっくしょい! 何じゃ、誰かわしの話でもしとるのかのう」

ホーは身体を震わせながら言う。


「ホー殿。そんなこと言ってる暇があるなら戦ってくれ。敵が沢山いる」

そんなホーの様子を見たチトーがぼやく。


「分かっとるわい。今リロード中じゃ」

そう言いつつ素早くリロードを終わらせたホーは建物の陰から身を乗り出し、敵兵に対して発砲する。

彼の横でもチトーが射撃している。


彼らは今2人で収容所の全兵力と戦っている。

とは言っても収容所の戦力はホーとチトーの奇襲攻撃で半減してしまっている。それでも50人以上はいるであろう。


「全くきりが無いわい。昼食中の食堂を爆破したというのにまだ出てくるとは」

文句を言いながらもホーはひたすら引き金を引く。


「全員が同時に昼食を食べるわけないだろう。それに爆発音を聞いてイリーナ嬢を探していた兵士も帰ってきたはずだ」


「むぅ、自ら引き受けたとはいえ辛いのう」


「まあ、私達の目的は敵の殲滅ではなく時間稼ぎだ。死なないように目立てば良い」


「それが大変なんじゃい。 ああ、さっきからあの魔法使い鬱陶しいのう」

ホーは先程からこちらに火の玉を飛ばしてきていた魔法使いに苛立ちを感じ、銃の照準を魔法使いに合わせ撃つ。その瞬間魔法使いの身体から鮮血が飛び散った。


「これでよし、じゃ。うむ、文句を言っても何も変わらんの。わしの役目をきっちり果たそうかのう」


「ああ。ゲバラ殿とイリーナ嬢も潜入は出来てるはずだ。作戦成功の為にももう一頑張りせねばな」


2人の死闘はまだまだ続く。

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