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Top of the world~天にも昇る~  作者: 玲於奈
2/15

meeting

なし

桜も花咲く

3月下旬 都内


かの映画監督 黒沢明が

愛した名店。


古民家風の一軒家。


衆議院第一会館近く


特別室


「それで、小沼、

 例のは仕込んだでしょうね」


「はい、佐藤先生

 今月中にはなんとか」


「小沼、やはり政治には

 華が必要よ。

 そこのところ、

 大丈夫なんでしょうね。」


「ご安心ください」


前菜をつまみながら


「インパクトもなければだめよ」


「大丈夫です。佐藤先生

 ちょっと前にマスコミで

 さわがれ始めて

 続けざま

 本も出版し売れ始めてます」


「売れ始めてます?

 売れないとだめなのよ」


詰問が続く


「でどころの女性誌でがんばっていて

 初版5千とのこと」


黙ってデカンタから

ワインを議員にすすめる小沼。


「なかなか健闘しているかと

 思いますが

 この後何かと使いますので

 こちらでも買って、

 つり上げますか?」


「昨今の出版関係から

 いったら、かなりの冒険。

 あちらさんも押しているんでしょう」


「業界の決まり文句

 重版出来を

 かけたいんでしょうね」


小沼も議員の無言が不安なのか

説明につぐ説明


やっと満足そうに

うなずく議員


「そうね、200くらい

 買っておいてちょうだい。

 もちろん経費はRNGOで

 つけてもらいなさいよ」


「今は、いろいろ

 うるさいんだから

 こちらはださないで

 ちょうだいよ」


黒豚のしゃぶしゃぶを

2枚も3枚も

勢いよく食べながらも

話はとまらない


が突然はしを止め


「それにしても

 ルックスは大丈夫。


 心配なら

 例のスタイリスト

 使いなさい」


「お祭りの神輿は

 勢いをつけなくちゃね」


「そうでなきゃ

 神様も喜ばないわ」


小沼がみれば

備前にのっていた

黒豚はきれいにない



なし

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