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Top of the world~天にも昇る~  作者: 玲於奈
15/15

It`s a new start!!

なし

今年も

年末がやってきた


暮れもおしせまった

大晦日


12月31日


そのイベントはひっそりと

当日を迎えた


何人来るかは不明


会場は小学校の体育館を

Yピアノスクールのつてで

借りた


きっかけは

若い人たちの集まりのことだった


「これだけ、携帯とか

 スマホとかあって

 だれでも

 どこでもひとを

 よべるのに

 つながらないよなあ」


それが発端だった。

その後、

けやきが聞かなくても出るわ出るわ。


携帯のお金払えなくなるほどに

仕事もバイトもなくなっちゃう子


家に帰ればカップラーメンか

いいとき

コンビニの弁当で

一人でさびしく

満足に食えないこと


飲みに出たくても

金もなく

人とつながれないこと


金がほしくて

安い時給のバイトを

掛け持ちし

時間に追われ余裕のないこと


昼夜逆転のバイト生活で

終わりがみえないこと


いろいろなうっぷんが

でてきた


やはり

その中で多かったのが

つながれない

ことだった


そして


盛山けやきは

宣言した


「みなさん、

 飲み会しましょう。


 合コンしましょう。


 お見合いしましょう」


年越し



いろいろな手段をつかって

話題がふりまかれた


そして迎えた当日


「けやきさん

 探しましたよ」


今は副編集長についた

柳原 邦男


様々な年代の雑誌に

今回の企画をのせてくれた


「小田真理編集長も

 職場の若い子と

 服飾メーカーにかけあって

 貸衣装持ってきてくれます」


「普段着れない高級なの

 着たらいいって」


「やだあ、その服、あがるうううううう」


でた、活用女子大3女傑。


ラブリン、姉御の由美お姉

そしてはっちゃきな堂山。


「ラブリン、おじさまに

 ケータリングお願いしたから

 もうすぐ届くわ。

 おじさま、

 円高でもうかって

 もうかってしょうがなくて

 どうしようもなく儲けてるから

 200人分っていっても

 びくともしなかったわ」


「もう少し

 たのんどけばよかったわね」


そして

ちょっろとベロをだす。


「まあ、そのかわり

 明日はクラッシックカーで

 お台場へドライブよお」


「そうそう、あとはうちのお菓子

 トラックで届くわよ」


姉御姉さん続けて


「警察の方は任せといて

 親分さんに

 たのんどいたから

 ちょっとくらい騒いでも

 大丈夫よ」


「えっ、なぜ。警察に顔が効くかって?

 男達ってけっきょく

 貸し借りの世界なのよ」


「ちょっとまってえええええ。

 もしかして、リングわすれてるううう。


 今年こそは

 年越しにプライドリターンよ。

 ほれ、わかいのを

 早速リングよういしなさああああい」


どこまでにぎやかな人たち。


「ねえねえ

 なんでそんな楽しいことに

 一枚かませてくれないわけ?」


その声に驚いた

佐々木 希美議員


「けやきさん

 大晦日、

 御用納めもすぎて

 小学校なんて借りれないわよ。

 どんだけ教育委員会に

 裏から手を回したか

 申し入れしたか、

 わかってる」


いきなりの詰問口調も

けやきにとっては

うれしくて

泣きそうになった


見れば小沼さんも


「その節はどうも」


と頭を小さく下げている


こそっと小声で


「希美さん

 紅白いきたいって

 いうの連れてくるのに

 苦労したんですから」


「ちょっと怒ってらっしゃるけど

 そこは、どこでも

 楽しまれる方だから

 大丈夫」


そこへどたどたと

黒ずくめの男と

度派手な

バンド野郎どもが

大挙してやってくる


「おいっっ。

 覚えてるか、けやき

 忘れたとはいわせないぜ。

 おれっちのこと。


 やっぱりイベントには

 音楽だよな

 紅白なんて目じゃないぜ。

 こないだ

 本場で見たが

 おれは、やっぱりAMAだぜ」


「まあ、あんまし日本じゃ

 売れてないけど

 あのしょうもないステージで

 ほざいてやるわ」


「いくぜえええ、野郎ども」


AKIRAが

なぜ、誰が


思いを見透かしたかのように


「私が呼んだのよ」


あやさんだ


彼女はなんでもお見通し


「AKIRAのスケジューリングも

 うちの会社よ


 彼、EUでは超有名人よ。

 日本じゃ、たしかに

 タイムラグで知られてないけど」


「そういや

 社長。

 きてないわねえ。

 外資説得するの

 時間かかったのかしら」


聞けば、SAVE THE CHIRDORENにかこつけて

海外メジャーNPOをくどいたらしい

援助金があるから氣にするなとの伝言



「まあまあ、

 みなさんに囲まれて

 けやきさんもやっと元氣になりましたね。

 今年もまあまあ

 がんばりましたね」


平川先生がそっと

手紙を差し出す


「金さんは、

 ロンドンに行かれましたよ


「先生、倉のこと

 頼むぞって」


 笑って行かれましたねえ。

 

 さすが、遠山の名に恥じない男ですねえ」


聞くともなく聞く。


「けやきさん、

 やっぱり人間

 人に頼りにされる時

 一番その人に真価が出るんでしょうね」


「けやきさん

 あなたのまわりには

 今年もたくさん人が集まりましたねえ」


ピアノスクールのおばちゃんたち

保育園の子どもたちや保護者の方が

続々かけつけて

手料理だが

おせち料理だかを

ふるまってる


屋台のお店を連れてきている人もいる

にぎやかだ


みんなが自由に

この場を楽しんでいる


そんな様子をご覧になりながら


「けっきょくは

 人と人とのご縁

 それがすべてなんですねえ」


誰かが

どんどん

スカイランタンを飛ばしている


あれは、大学の教授陣か。


どんどんあがっていく

それらを眺めながら

ことしも

いいことあったなあ


じゃかじゃかと

チューニング完了。


AKIRAが

ウインクして

けやきにマイクを渡す


マイクを握った



「よっし、

 祭りどっぱじめるぞお」


思わず男越えで

叫んだ。


盛大な歓声が会場をつつんだ。





もしよければ、昨年度の「Old Remember,Now Me.」

おととしの、「KEYAKI の恋 」

おととしから物語が始まっております。

もぜひご覧いただけたらと存じます。

今年も読了ありがとうございませう。よいお年を。

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