第六話 未熟
修学旅行のホテルの地下に来た紅月と佳子。
しかしその地下室の社長室で社長の男と対峙することになる。
そして紅月は六根を発動するが……
【六根 全てを見通す憤怒の目】
「来いよ!!……全力でブチのめす!!!」
それに対して白髪の男は笑いながら答える。
「……フフフ…『ブチのめす』……か。未熟……もっと言えば甘いな。そこで『殺す』とも言えない者が本気で私に勝てるとでも?」
「……チッ。うるせぇよ!!!」
ダッ!!!
次の瞬間、紅月がスタートを切った。
「オラよ!!!」
紅月が拳を突き出す。
その拳には「怪力」が漲っている。
「正拳……それは読める。」
男はサイドに避ける。
だが紅月はそれが『視』えていた。
その正拳を裏拳に繋げる。
(ほぉ……?)
男の腹に裏拳が入る。
紅月の六根【全てを見通す憤怒の目】は視認している対象のあらゆる情報が視える六根。
最初はデフォルトで相手の数秒後の未来が視認可能であり、ダメージを与えるごとに相手の種族や年齢などの基礎情報、現在の怪力、精力の総量、六根などがランダムで視認可能になっていく六根だ。
(さっきの裏拳が入ったから新しい情報……今回の場合は『怪力、精力の総量』だ……!!でもなんだ!?コイツのこのバカみたいな総量は!?)
彼女の目に映っていたのは圧倒的な絶望だった。
名前:????
年齢:???
趣味:???
秘密:???
怪力:150000 精力:149995
六根:????
(怪力、精力の総量は平均500多くて10000そこらだ!!それが150000!?……バケモノかよ!!)
「フフ……顔に出てしまっているぞ?驚きが。」
「チッ……黙れよ!!」
(それでもここで引いたら……けいちゃんが……!!)
「やるしかねぇんだよ!!」
そう言って指先に精力を溜めて、発射した!!
その速度は並大抵の目では追えない。
しかし……クイッ。
男はそれを軽々と避けた。
「ではお返ししよう。」
男の手には既に血の塊のような者が握られている。
【月光石】 ブン!!!
それを放り投げる。
「なんだこんなの……!!」
しかし次の瞬間……男が手を握る。
そして紅月の眼前で血の塊が爆発した。
【小爆撃】
バン!!!
「いきなり爆発した!?」
もう次には懐に男がいる。
しかもその両手には血の刃が握られていた。
【滴る血刃】
(ヤバい……足が斬られる!?)
紅月にはそれが視えていた……しかしそれは単純に速すぎた!!
ザクザク……!!
「がぁぁ…………!!」
それがズタズタに足を斬った。
「ほらな?未熟と言ったろ?」




