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第一章 4つの月光  作者: 白湯
3/8

プロローグ3:紅月凛音 2589年6/28

ここは天妖島………人間以外の種族が共存している不思議な島。

これはそんな島の裏側で行われるある狩りについてのお話だ。

ギラン……………






2589年6/28 15:37 天妖島 海ヶ原区 多古部町 元ボーリング場「Fall Split 多古部町店」にて…



カチャカチャ………………ガチャン。

ギギィ………………

天妖島 海ヶ原区 多古部町にある元ボーリング場「fall split」

5年前は賑わっていたものの、新型ウィルスの大規模感染症により閉店した。

そんな廃墟にある女が入って来た。

女は金髪、黒ジャケット、白シャツ、赤いネクタイ、黒ズボンそして紅い目をしている。

そして片手にはスマートフォン、もう片方には鞘が握られていた。

女の名前は紅月凛音(あかつきりんね)である。

天妖島……人間以外の生物が共存する島。

その島の一種「妖怪種」

その中でも特に忌み嫌われている存在である「吸血鬼」

その吸血鬼を狩るために存在する「総東高校(そうとうこうこう)」の部活「最後の一賭けラスト・リゾートクラブ」のリーダーを務めているのが紅月だ。

今日紅月は顧問の「國木田通勝(くにきだみちかつ)先生」に言われて今日ここに吸血鬼を狩りに来た。

「しっかし暗ぇなぁ………………ま、閉店してから5年も経ってんだし当たり前なんだけど。」

そう言いながらスマホのライトで地面を照らす。

「とりあえず……配電盤は……おっ!!あった!!」

そう言って紅月は配電盤の扉を開け、一番上のスイッチをオンにする。

パッ、パッ、パッ、パッと順々に照明がついていく。

その時………………「誰だ?」

暗闇の中から1人の男が出てきた。

「何の用だ?見た所同族じゃなさそうだな?」

男の問いに対して紅月は違う問いを返した。

「お前が山田健二郎か?」

男は怪訝そうな顔をしながら答える。

「あぁ………………そうだが、何の用だ?」

「単刀直入に言おう。」

カラン………………ギギィ……

その時紅月が何かを鞘から抜き、引きずる。

それは剣であった。

引きずっている尖端から火花が舞っている。

そして紅月が口元に黒色のマスクをする。

ガキン!!!

紅月が斬り掛かったと同時、男も怪力を纏わせてガードする。

「お前を狩りに来た。」

それを聞いた山田はニヤリとした笑みを返す。

「そうか……なら……初っ端から全力で行くか!!」

バン!!

そして山田は紅月を跳ね返したと同時に印を結ぶ。

【六根 醒めない白昼夢(ファントム・シーフ)

山田が片手を地に着けた……その次の瞬間。

フワァっと人が出来上がった。

「ッッ!?」

紅月の目が見開かれた。

なんと新たに男が出てきたのだ。

男の背格好は山田と同じ。

ただ顔はまるで化け物のようだった。

「さぁ……行け………!!」

男の合図で化け物が紅月に襲いかかる!!

「シャァァァァァ!!!!!」

紅月はそれに対して剣で対応を始める。

「チッ……いきなり2対1かよ!!」

化け物は手に怪力を纏わせて殴りかかってくる。

それに対して紅月は剣に怪力を纏わせて応戦する。

そしてお互いの()()が交錯する。

そしてその後ろにナイフを持った山田が近づいていた。

「死ね!!吸血鬼狩り!!!」

山田がナイフを刺そうとし、化け物は紅月の腹を貫こうと手刀を放つ。

絶体絶命のその時……!!

紅月がニヤリと笑う。

「たくよぉ………面倒かけやがって!!」

紅月が足に精力を溜める。

そして………………ダン!!

床を吹き飛ばさんばかりにその場で足踏みをする。

その次の瞬間……!!

紅月の足から波紋の様に精力が広がる。

「まずい!!」

そして山田と化け物がジャンプする。

しかしそれは紅月へと大きな隙を与えることを意味する。

「まずは化け物。お前から死ね!!」

紅月は剣に怪力を纏わせて、化け物の腹に剣を振り切ろうとする。

怪力を纏わせた剣が化け物の腹を切り裂く………………はずだった。

ザン!!………………キィィン!!!

化け物の腹からまるで金属のような音がなる。

「………………は?」

紅月の思考が一瞬止まる。

しかしその思考の止まりは山田に隙を与えてしまった。

さっきとは打って変わって山田のナイフが紅月の腹を裂きに行こうとする。

(まずい!!)

「オラ!!!とっとと死ねよ!!」

シュン!!!………………ポタポタ。

山田のナイフは紅月の腹を裂くにまでは至らなかったものの、紅月の腹から少し血が流れる。

「チッ……イッテェな。」

そう言いながら紅月は思考する。

(………なんだコイツの六根。クソ硬ぇ化け物を生み出す能力か?いや………ワンチャン不破壊の可能性もあるな……ってか数には上限があるのか?なんなんだ?)

紅月の思考の束の間……………ダン!

紅月が突っ込む今度は山田の方だ。

「おっ?来るかぁ!!!吸血鬼狩りぃぃ!!」

山田は嬉しそうにナイフを構える。

そして真っ向からの斬り合いに入る。

キン!!ガキン!!キンキン!!!

凄まじい火花が二人の間を飛び交う。

なぜ山田を狙ったのか?

(単純に考えて不破壊の可能性まである化け物の方まで相手にしてられるかっての。ここは能力者本人を殺しちまえば化け物も消えるってのがセオリーだろ!!)

しかし紅月の読みは外れることとなる。

なんと先程から紅月の剣が男を斬れないのだ。

そう……………男の身体もまた鋼のように硬いのだ。

「おいおい!!!どういう肉体構造してんだオメェら!!!」

紅月がバックステップで外す、しかしその先には化け物の拳が待ち構えている!!!

「チッ!!面倒くせぇなぁ!!!」

次の瞬間、紅月は剣を持っていない左手で指鉄砲を形作る。

バン!!!

紅月が精力を発射。

そして化け物が仰け反ると同時に紅月が突っ込む。

そして今度は剣ではなく、足に怪力を纏わせ………………

「オラよ!!!」

ダァァァン!!!………ガタァァン!!

そしてそのまま化け物をカウンターの方へ蹴飛ばした。

スゥ〜〜………………

化け物がどんどん薄くなり消えていく。

(この女……判断力がさながら鬼だな。コイツは手強いぜ。)

紅月はニヤリと笑いながら言う。

「これでようやく一対一(タイマン)だな?」

しかし山田もまたニヤリと笑う。

「へっ…何を勘違いしてるんだ?」

「………………………は?」

【六根 醒めない白昼夢(ファントム・シーフ)

また山田が片手を地面に置くとフワァっと化け物が現れた。

「シィィィィィ!!!」

(また出てきた!?ノータイムで分身出せんのかよ!!!)

しかし紅月は剣を構えながら挑発する。

「フン………………2対1がなんだよ。まったく問題ねぇ。」

それを聞いた山田は反対側の手を地面に着けた。

「いつから2対1だと思ってた?」

「………………は?」

紅月は軽く思考した後まさか………っと最悪の可能性を思い浮かべる。

「3対1だ。」

フワァ…………

なんと化け物がもう一体現れたのだ。

「分身2体目かよ!!!面倒くせぇなぁ!!!」

山田はニヤリと笑いながら化け物に指示を飛ばす。

「さぁ……行け!!ファントム!!」

紅月は剣に怪力を纏わせ、構えた。

「狩りきってやるよ!!!」

化け物の一体が刃圏に入る。

「死ね。」

ザン!!!……キン!!!

だがやはり身体は鋼鉄のように硬く傷一つとて付く様子はない。

そうこうしているうちに他の2人も間合いに入ってくる。

「死ぬのはお前だよ!!!吸血鬼狩りぃぃ!!!」

「ガァァァァ!!!」

山田と化け物が咆哮をあげナイフと拳を繰り出した。

「こんなところで死ねるかっての!!!」

そして化け物へ斬撃を繰り出す。

ザクザクザク!!!

「えっ……?」

紅月は驚いた。

なぜならこの3連続の攻撃は一気に化け物を切り裂いたからだ。

そして紅月は倒れ込んだ隙に化け物の身体を踏みつけて窮地を脱した。

(タネがわからないなら戦闘のしようがない………………仕方ないか……)

【六根 全てを見通す憤怒の眼(ラース・ホルス)

ギラン………………

紅月の目が怪しく光る。

(なんだぁ……コイツの六根か?)

「ククク………なるほどなぁ………どうりで攻撃が通じなかったり、通じたりしたわけだ。」

それを聞いた山田は疑問を投げかける。

「どういうことだ!!」

それに対して紅月はニヤリと答える。

「山田健二郎 27歳 住吉区域 花松町出身 好きな酒はジン・トニック 趣味はボーリングだろ?

んで六根の【醒めない白昼夢(ファントム・シーフ)】は実体のある幻影を最大2体まで出せる。その化け物には怪力、精力、何もないシンプルな素の攻撃のどれかでしか攻撃を通じなくする能力付きでその能力は自分も付けられるってところか?」

それを聞いた山田はかなり焦った様子で紅月を問い詰める。

「どうなってやがる!!!なんで俺のこと全部知ってんだよ!!!あぁ!?」

その疑問に対して紅月はニヤリと笑う。

「お生憎様、眼が良いからな。」

そして紅月は淡々と説明を始める。

「あたしの六根の【全てを見通す憤怒の眼(ラース・ホルス)】は、私の視界に入った奴のあらゆる情報を知れるって六根。人数に制限はないし、ホントにあらゆる情報を知れるの。でもこれあんまり使いすぎると脳が情報負荷に耐えられなくなっちゃうのよねぇ。そこがデメリットかなぁ。それ以外は………………」

ポン………

気づけば紅月の手が山田の肩を背後から触っていた。

「………………!?」

(いつの間に!!!)

「マジで使い勝手の良い六根なのよねぇ。」

「触んな!!!」

ブン!!!

山田が裏拳を飛ばす。

「おっと。危ないなぁ。」

(………!?なんだ?なんで避けれた?不意打ちの一発だったはずだろ!?)

山田がそう思っていると紅月がニヤニヤとする。

「言ったろ?()()見えるんだって……!!」

その紅月の言い方に対して山田は深く思考する。

(全部………全部ってなんd………まさか……………!?)

「正解!!!」

その次の瞬間すでに紅月は山田の間合いを侵食していた!!

その剣には精力が込められている!!!

ザン!!!…………ボタボタ。

「チッ。」

今までかすり傷一つ受けていなかった山田の胸部から血が流れる!!!

そして紅月は更に山田に斬りかかる。

紅月は横薙ぎをを放とうとする。

しかし……避けられない。

そう………山田は気づいていた。

紅月の六根が自分が今精力を条件としていることまで視えていることに……

「なんなんだよお前!!!」

「………ただの吸血鬼狩りだよ!!」

ザン!!!

紅月の放った斬撃は………山田を真っ二つにに切り裂いた。

「………ふぅ〜。強かったなぁ。さてと………國木田先生に言って帰るかぁ。」

これがリーダー「紅月 凛音」の力である。

どうも白湯です。

いや〜とうとうこちらの作品も次回から本編へ入ります。

どうですか?

設定や世界観は掴めましたか?

なるべく面白く、かっこよく、テンポよく描いていくつもりなので、よろしくお願いします。

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