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第一話

ーーー気づけば、僕は雲の上にいた。

さっきまで喉も渇き、頭も痛かったのに、今ではそれが嘘のように身体が軽い。

…認めたくはないがやはり僕は死んだらしい。

だって雲の隙間から見えてるもん、僕の死に様!怖えよ!!

「…コホン。」頭上から声が聞こえる。「あの!ちゃんと気づいてますよね、なんで無視するんですか!?」「すみません、自分が死んだことがまだ信じられなくて。」「…まあ、それもそうですね。とにかく人生17年間、お疲れ様でした。」「やっぱり僕、死んじゃったんですね。」「さっき自分で言ってたじゃないですか、おかしなひと。」そういうと彼女は、可愛らしく微笑んだ。

「あ、申し遅れましたね、私の名前はメーサイ。地上とここ天国とを直接繋げる役割を担っています。」やっぱりここは、天国らしい。それにしては、何もないように見えるけど…。「そう言えばメーサイさんの背中には大きな翼がついていますが、もしかして、天使様なのですか?」「いえ?そのようなものではございません。」えっ、それじゃあ一体…「神です。」「はい?」「だーかーら、神様です。天国には、様々な役割を持った神様たちがいるのです。私はその中でも、下っぱですけど…」

なるほど、なかなか興味深い。神にも役割が振り分けられていて、階級まで存在するのか。

「っと、そんなに長話をする余裕もないんでした。詳しいことは、また次で聞いてください!」 え、何、もう次なの!?てか次って何!!? 「それでは、またどこかで〜」そう言って、指をパチンと鳴らすと、僕の足元に大きな魔法陣?が現れた。僕の頭の中には長々とした疑問が浮かんでいたが、そんなのとは裏腹に、僕は一瞬で転送されてしまった。

…視界が開けると、目の前には洒落たソファとそれに寝転ぶ幼女ーこの子も神さま?ーがいた。「あの…」「待て。お主の聞きたいことは…今から分かる。ほれ。」そういうと、彼女は天(?)に手をふりかざした。すると、空中にたくさんの文字が浮かんだ。「わわっ、」見ると、〈今更だけど、これ夢じゃないのか?〉〈僕はなんのためにここに連れてこられたんだ?〉〈この子、メーサイさんに比べると…色々とちっちゃいな。〉と、全部僕が頭の中で考えていたものばかりだ。この子、もしかして僕の考えていることがわかるのか…?その時、「いかにも!妾はお主の頭の中を見ることができる神、"考測神(ゲッサー)"のフロウ様なのだ!妾は神だぞ、わかったらさっさと妾を崇拝し…って、なんちゅうことを考えておるんじゃ、妾はちっさくなんかないぞ、あと色々とっていうなー!!」

…不覚にも笑ってしまった。「そこ!笑うなー!!」


_「っていうか、お主メーサイのことを知っていたのだな。」彼女は少し悲しそうに言った。でもメーサイさんって一回必ずは話すものじゃないのか?「ああ、あやつはテキパキと仕事をこなすタイプじゃから、普通あんな長話せんのじゃよ。」「なるほど。でもそれって、何か深い影響があるのですか?」「いや、どうせなら妾が唯一神だとすり込ませて、お主を熱狂的な信者にでもしようかと…」「いやいやいや、そんな急に言われても仕方なくないですか?大体あなたのことはどれだけ信頼できるか…」「なんじゃその言い方は!妾の教えは気に食わないというのか!?」「い、いや そんなことは…」


ーー頬に冷たい雫が落ちる。



「妾じゃ だめなのか……?」







「いいわけねえだろ!こちとらついさっき死んだばっかで混乱してんだよ!そんな俺の足元を見る詐欺師かお前は!!?」

「は、はあ!?なんじゃその言い分は!!?そんなこと、神にいうなど来世で天罰が降るわ!!!」

 ちょっと言いすぎたかもしれん。


_さて、この「フロウ(詐欺師)」、今から僕の前世を考測し()て僕の来世にぴったりな特殊能力(マイスキル)を選んでくれるらしい。「おいお主、まだ遊び足らんのか?」視線すら痛いので、さっさとやってもらうようにしよう。

手を振りかざすと、今度は大きなモニターのようなものが現れ、そこに映像が映し出された。「ひっ…」フロウが小さく悲鳴をあげる。「こ、これは…お主…」


小一時間難しい顔をしたまま、彼女はやっと納得したのか、がっくりとうなだれた。

「…そう言えば、なんでフロウ様が僕に特殊能力(マイスキル)を与えてくださるんですか?フロウ様のお力は僕の頭の中を覗くことでしょう?」「あぁ…聞こえは悪いが、まあそうだな。じゃが、今は本来お主にスキルを与えるはずの神が有給を使ってちと遠くへバカンス中なんじゃ。だから、やさし〜い妾がそやつの代わりにこれをうけもっておるんじゃ。」不服ながらも満足げにそう答えた。しかし、神がバカンスって…そもそも、どこに行くんだ?

すると、どこからともなく声が聞こえた。

「おーい、フロウさーん!早くして下さ〜い!」

「やばい、メーサイ様に怒られてしまう!よし、それだったらさっさと決めるぞ、それ!」

突然、僕の足元に魔法陣が現れ、光り輝いた。

「おお、これが僕の“力”…ッ!」

「待て!まだ術が完成しきってない…!」

そういうと、周りにたくさんの魔法陣が現れた。そして、その中に明らかに大きさの違う、見覚えのある魔法陣が現れた。

「くそ、もっと速度を上げなければ…!」

急に、ガコンという鈍い音がした。「あ、ミスった⭐︎」


そのまま僕は転送されてしまった。

一瞬、メーサイさんの顔が目に映った…と思うや否や僕はまたもや転送された。



___魔法使いが、自分のがこめられるだけの魔力を魔法陣にこめる。周りの人達が祈りを捧げる。「おかしいのう…普段は、こうもなかなか召喚されないこともないのじゃが、もしや伝説の…」すると、魔法陣がこれまでにないくらい、激しく光った。「おお、こ、これは…‼︎」 僕が召喚された。 「こ、ここは…?」「おお!!」貴族たちが声を上げる。「ついに召喚された!」「あの光は見事なものだった。」「もしや素晴らしい才能をお持ちなのか?」皆が口々に言う。「ええい、静まれ!」国王が言う。「皆が興奮するのはよくわかる、じゃが、まずは鑑定を…おい、何をぼさっとしておる!」「は、はい!」鑑定士が僕に近づく。「…"鑑定"ッ!」その瞬間、周りが光に包まれた。「ぐわっ!」「こ、これは…!」

僕の…特別能力(スペシャルスキル)…!!

「…なんだ、これは?」「文字…よね?見たことないけど…」

「えっ…」


皆んなは読めていないが、僕には読める。まあ、皆んなが見たことない文字というのは頷ける。だって、これは_




「『"読書"スキル』…っ!?」

⭐︎豆知識⭐︎《特別能力》

スキルには様々な種類があり、その性質ごとに分類できる。一つの分類として挙げられるのが[属性]で、これには火、水、風、土の基本4属性と光、闇、そして無属性がある。無属性は、まだ性質がよくわかっていない、その他のような分類である。スキルは基本、自然に覚えるか、人に教えてもらうことで会得できるが、特別能力は自分が魂を取得した時にできる、魂の付属する一部であると考えられている。特別能力はスキルと違い、自分が生活していく中で次第にその形を変えていく。特別能力を人に教えることもできるが、それはただのスキルとして受け継がれる。特別能力は基本的に唯一無二で、それと同じ特別能力は過去、現在、未来に渡り存在しない。

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