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巡る干支と執行人

中学2年生の14歳が書いています。

何かと至らない点があると思いますが読んでもらえると嬉しいです。


リン、という鈴の音とともに新たな神が突如として現れる。


透き通るような金色の髪を三つ編みにし、頭には兎の耳が生えている。


白を基調とする浴衣を身に纏い、その色素の薄い瞳で雅を睨みすえる。


「あぁ。こいつだ。聖域入って神代壊そうとしたり、火事起こしたりしてるから厳しめに罰してやってくれ。」


「随分とやんちゃな子なのね。

どちらの罪も重いわ。すぐに牢に入れるわ。」


「あぁ、頼んだ。」


新たな神と渚冬の会話に最早誰もついていけない。


全員ただ呆然としてそのやり取りを見つめる。


「行きましょう。全く、渚冬様の神代を壊そうとするなんて愚かだわ。」


「うるせぇクソ兎」


「口も悪いなんて最悪ね。」


雅の肩に触れ呪文を唱えると、瞬きのうちに二人の神の姿が消える。


そして、残されたのは最初に集まったメンバーだ。


「えっ、さっきのうさ耳の方って誰、渚兄?」


「あぁ、あの方は“今年の”執行人だ。簡単に言えば悪いやつをぶっ飛ばす役目だな。」


「へぇぇ!すごーい!」


「せ、せやんか……あいつが今年の……」


目を輝かせる桜と歯切れの悪そうな湊に挟まれながら渚冬は一言も喋れなくなっている葵と瑠依に、説明する。


「瑠依ちゃんに取り憑いてた邪神は結構悪い子としてたから、こっちで言う警察みたいなとこに出した。もう大丈夫だよ。」


「よ、良かった〜。あ、お姉ちゃん、そのお札、もう取っていいよ。」 


「本当に?やっとはがせるのね〜!」


葵は安堵に肩の力が抜けるのを感じる。


見た目と言い口調と言い行動といい、全てが“典型的な悪者”感が凄まじい邪神が姉に取り憑いていたものだなと思う。


お札を剥がしながら瑠依が渚冬に尋ねる。 


「どうしてさっきの神様はうさぎの耳が生えていたのかしら?」


渚冬は笑いながら答える。


「あの方はうさぎにちなんでいる神だからね。

毎年、干支にちなんで執行人が変わるんだ。今年はうさぎ年だからね。」


「まぁ!そうだったのね〜!」

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