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この手で届け

中学2年生の14歳が書いています。

何かと至らない点があると思いますが読んでもらえると嬉しいです。

その体を支えている風から身を乗り出し瑠依の心臓辺りへと手を伸ばす。ぐしゃぐしゃになったお札を手に持ち、


「ぐぁぁぁぁぁぁぁ!!」


上げるは鬨の声、千切れるほどに腕を伸ばし恐怖を無理矢理押し殺す。


「………?!お前、何を……っ!?」


動揺に目を見開き体を守るように腕をかざす瑠依ーー邪神。


その手を湊の水の奔流とともに勢いよく払い除ける。バシッ!と勢いよく瑠依の心臓辺りにお札を貼り付けるーーというか叩きつける。


叩きつけた瞬間、閃光が炸裂する。


闇が一気に晴れ、ゆっくりとゆっくりと、元通りの雪景色が戻ってくる。


瑠依の目が閉じ、体がぐらりと一度揺れる。そして、手の中の“神代”諸共地面へと垂直落下。


それに葵は悲鳴じみた声を上げる。


「お姉ちゃんっ!!

だ、誰か受け止めて上げ……」


その声も虚しく姉が地面に叩きつけられる。


ーーことはなく、柔らかな新雪に優しく受け止められる。


突然に足元の風がなくなり葵も地面へと落下。


受け身すら取れず、姉の横に無様に転がる。


「づっ………」


痛くはないがそれなりの衝撃が背中を突き抜け一瞬呼吸が止まる。しかし、真横に静かに落ちたそのままの姿勢で横たわる姉の姿を見て、すぐに体を起こし姉の体を揺さぶる。


「お姉ちゃん?!お姉ちゃん、お姉ちゃん!しっかりしてよ!!」


そこへ、湊と桜が駆けつけてくる。


「な、渚兄の神代はどないなった……?!」


語彙力が無くなり無言で姉の右手を指差す。


「っ…!無事、やったか……」


桜が瑠依の右手からそっと渚冬の神代を救出、安堵の溜息がその場に溢れる。


あとは、姉さえ、無事であれば、またいつものようにほんわかとした笑いを見せてくれればー、


「お姉ちゃん!!お・き・て!」


瑠依は目を開けない。体がピクリとも動かない。


「おね、ちゃ……」


思わず涙目になる。邪神に乗っ取られたことの後遺症やお札を貼ったリスクのことなど考えもしていなかった。


このまま一生、大切な姉が目を覚まさずにいるのかと思うと、どうしても涙が堪えきれなくなり、頬を伝う。


「………葵……」

「………オネーさん……」


2人がそっと葵の肩を撫でる。


葵はその肩を震わせる。


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