確かにふわふわしてたけど
中学2年生の14歳が書いています。
何かと至らない点があると思いますが読んでもらえると嬉しいです。
何度も扇を振り、時折宙に浮きながら瑠依に何とか水柱を当てようとする湊に疑問を叫ぶ。
ここに来てから何もかもが分からない。
「ええっとなぁ、簡単に言うとっ……おぅわっ!」
お返し、とばかりに瑠依の手のひらから繰り出された闇色の弾丸が湊に迫り、湊は軽やかな身のこなしでそれを避ける。身体能力の高さは互角に見える。
「余所見している余裕なんてあるのか?」
「うるさいやっちゃなあ!
お前こそ渚兄の“神代”全然破壊できてないやんか〜ははっ、ざまぁ見ろやんな?」
「いや、楽しみはあとに取っておくべきだからな。お前らを消したあとでじっくり楽しませてもらう。」
「うっわ〜そんなん言いわけやんか〜壊せないんやろ〜?」
水柱の奔流を叩きつける湊に瑠依は闇のバリアのようなものを作りそれを防ぐ。
会話だけ聞いていればだだお互いに煽り合っているだけの小学生のような会話だ。
しかし、その煽りには命がかかっている。
「っ!!ホンマに…!」
闇のバリアに阻まれ、湊は一旦地に戻る。
「何やねん、あいつ……!」
「だから、私のお姉ちゃんでっ……!」
「……お前の姉ちゃんは、乗っ取られてる」
「は?」
余りに唐突にサラッっと言われて思わず聞き返す。
「乗っ取られてる?それって…どういう?」
「そのまんまや。見た目はお前の姉ちゃんかもしれんけどな、中身がちゃうねん。
俺が見る限り、結構たちの悪い“邪神”に、乗っ取られたみたいやな、お前の姉ちゃん。」
「そんなこと……?!」
湊が、自分の扇を撫で、宙に浮く瑠依ーー否、邪神を鋭い目で見上げながら遮る。
「あるんや。かなり稀なんやけどな。何らかの条件で“邪神”と契約を結ぶか、もしくはよっぽど自意識の結界が弱くてふわふわしてて抜けてるやつとかやったら、乗っ取られる」
「いや絶対後者だーー!!」
黒色に染められる空に向かい葵の声が響き渡る。
しかしその声は闇へと吸い取られ、物理的にも精神的にも葵の姉である、乗っ取られていない瑠依には届かない。




