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追いつかない感情

中学2年生の14歳が書いています。

何かと至らない点があると思いますが読んでもらえると嬉しいです。

湊は青い顔で強気に笑う。


「はっ……こ、ここは“聖域”や。渚兄と、俺と、桜の“神代”がここにあんねや」


「……!ここが……!」


桜、そして葵は湊の説明を受け改めてあたりを見渡す。


しかし、見た感じ、“神代”らしきものはどこにもない。


まぁ、消滅に関わる大切なものだから、その辺にあるわけないといったらそれもそうなのだが。


「渚兄があんなことになっとるのは誰かが渚兄の神代を見つけ出すのに成功して、それを壊そうとしてるっちゅーことや」


唐突に、風と雪が強くなり視界を塞ぐ。


この世界は視界をくらませるのが好きだななんて思いながら今度は目をずっと開けていた葵は謎の達成感にしばし浸る。


だが、目の前をとてつもない量の雪が覆っていたので結果としては目を開けていようがいまいが周りはおろか数センチ先の景色すら見えない。


検証結果は無効化である。


無数の銀花が目の前を通り過ぎ、視界が晴れたときに、その神社の目の前に誰かが一人で立っていた。


その手には、遠く離れていてもわかるほどに輝きを発する燐光が浮いている。


「あいつやな、渚兄の神代を壊そうとしてる悪党は」


3人でそちらに近づいていく。


神社の前にいる人物は、それに気づいているのかいないのか、こちらを振り向かない。


しかし、途中まで進んだところで葵は電流が流されたようにその場に足を縫い止めた。


「嘘でしょ……」


自分の目をこれほどに疑ったことはなかった。


今まで自分の目に何度も感謝してきた。そしてそれはきっと、これからも。


だけど、今この瞬間だけはどうしてもこの目が信じられなかった。


「お姉、ちゃん………?」


愕然として声を漏らす。


桜と湊が振り返る。その双眸に悲痛さが宿るのを葵は見逃さない。


神社の前に立っていた人物が振り返る。


葵は確信する。したくない、のに、理性が分かってしまっている。


「お姉ちゃん……」


ヒビが入った燐光を片手に、薄っすらと笑みを浮かべるのは、紛れもなく、葵の姉である瑠依だった。


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