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花束

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疲れた。ない頭を使うから肩凝った。

ゆっくり湯舟に浸かりたい。


食事と湯浴み後早めに寝室に入ります。

ベッドで木板タブレットで色々検索して居ると、てん君が出たがっているので呼びます。


『たえ つかれ たくさん』


『うん。疲れたね…』


『でも なで ほしい』


『もち!喜んで!』

 

てん君のもふもふ時間タイムは癒しです。


『たえ フィラ くる』


『えっ! まじで⁉︎』


てん君はベッドから降りてテラスに向かいテラス窓をペシペシ叩きます。テラスの窓を開けて出ると

テラスのチェアーにフィラが座っていた。


「多恵…」


フィラは席を立ち私をすぐ抱き寄せます。

テラスは季節が進みヒャッとします。でもフィラの高めの体温ですぐ温もりを取り戻す。


「多恵に会いたいから来た」


「うん。今日はねいっぱい働いたから疲れたの」


フィラは私の頭に頬を乗せより密着する


「無理はするな。お前に何かあったら耐えれん」


「結構頑張らないと問題いっぱいだから…」


「…俺は何かできるか?」


「うーん…思い付かない…けど…」


背の低い私の顔はフィラの胸元に来る。抱き締められてフィラの新緑の香りに包まれている。


「フィラの香り好き。リラックスするからこれ…癒しか…も」


フィラの香りと暖かい体温で眠気が一気に来た。


『フィラ たえ ねる!』


てん君は部屋に駆けていき、ベッドから木板タブレットを咥えてきて


『たえ ねる てん これ もどれ ない』


「てん君大丈夫。まだ寝ない…か…ら」


急に体が浮いた?フィラが私を抱き上げていた


「多恵。木板タブレットとてんを戻せ。お前が寝ると戻せ無いぞ」


「はぁ…い。戻れ」


「いい子だ」


フィラは額に口付けを落として


「そのまま寝てていい。ベッドまで俺が運ぼう」


「いいよ…じぶ…ん…」


『たえ やすむ』


ここから意識を手放した。


やっぱり私はフィラが一番気を許せるみたいだ。

まだ愛かは分からない。でもフィラと接するのは好きだ。

まだこっちに来て1ヶ月経ってない。ゆっくりでいいよね!もうちょい待ってフィラ




“ゴォーン”遠くで鐘の音がしている。


「朝かぁ…ん?」何か忘れてないかぃ?私?


『フィラ ベッド はこんだ』


そういえばフィラにおやすみ言ってないし、バイバイした記憶もない。どうやら寝落ちしたみたい。


「多恵さん。ご起床ですか⁈入室許可を」


いつもの朝に安心する。サリナさんが入れてくれたお茶を飲みながら今日の予定を確認する。


朝一がアーサー殿下か…そろそろ口説きモード弱にして欲しいです。

今日は1日殿下DAY。また別の意味で疲れる。


朝食後はアーサー殿下が来るまで時間があるから、病院に渡す書類作成とマスクの試作品を作ってみる


まずは感染疑いのある患者を受け入れる病院関係者に、患者と接する時の注意事項をサリナさんに書類にしてもらう。箱庭の医療事情を知らないから、私の書いた事が常識だったら御免なさい。


サリナさんはテキパキと纏めてくれたので、イザーク様に持っていてもらいます。


まだもう少し時間あるからマスクの材料を確認する

針と糸は普通だ。生地は…

「派手!んでAll silk!シルクなんて縫った事ないし、マスクに向いてるのか⁈」


サリナさんが帰ってきたら綿コットンを探してもらおう。


マスクの作り方をみていたら、アーサー殿下の前触れが来た。お見えになる前に裁縫道具を篭に仕舞い寝室に持っていく。寝室のサイトテーブルに妖精が来ていて、近づくと花束と手紙が置いてあった。

花束はフィラからで手紙には…


“よく眠れたか?お前の寝顔を見れるのも嬉しいが、ゆっくり話がしたい。また会いに行く”


花束は見たことない花だけど小さな花でかわいい。

妖精達にお礼を言うと嬉しそうに私の周りを飛び帰って行った。

花束を持って居間に戻ると丁度サリナさんが帰って来たところだった。


「多恵さんその花束は?」


「フィラに貰ったの!サリナさんこの花の名前知ってる?」


「きれいですね。…見た事ありません。恐らく妖精の森に咲く花ではないかと⁈妖精の森は珍しい植物や動物がいますから」


「そうなんだ。今度フィラに聞いてみよう!サリナさん花瓶ありますか?飾りたいの」


「ご用意しますね」


扉のノック音がしてアーサー殿下が来室されました。今日もアーサー殿下はキラキラの王子様です。

眩しい!


「多恵殿!おはよう今日もお綺麗だ!」


「おはようございます。ん?」


殿下の視線が花束に…表情が急降下してますよ?どうしましたか?


「その花は妖精王からですね!」


「あっ!分かります?」


「妖精の森にしか咲かない枯れない花ですから…

枯れない事から”永遠”を意味する花です」


「へぇ…そうなんですね」

アーサー殿下物知りだなぁ…


「妖精王は私が貴女に会う事を知っていて、牽制する為に花を送ったのでしょう!王ともあろう人が狭量な事だ」


殿下が不機嫌になり面会は出だしから微妙な空気に

フィラのバカ!この後ご機嫌取るの大変なんだぞ!

横で花瓶を持ったサリナさんが困っています。

ついでに私も困っています。


「多恵様。お花はどちらに飾りますか?」


居間ここに置くと殿下の目に付いて、いつまでも機嫌治らないから…


「え…と、寝室に…」


「否!居間がよろしいでしょう!多恵殿!」


「あ…はい」


サリナさんは花束を私から取り、殿下の死角に飾ってお茶の準備で部屋を下がった。


恐る恐る殿下を見ると表情は戻った。

色々面倒臭い人だなぁ…

サクッと面会を終えてやる!

お読みいただきありがとうございます。

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