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来た意味

少し重い内容です。

ふぁぁ…

まだ眠い…半開きの目を擦りながらリビングに下りていく。週末は大抵深夜まで本を読むから朝は遅め。

リビングにはTVで撮りためた映画を観ている夫とタブレットで好きなアイドルのMVを観ている娘。


「朝ごはん!」

『オカン待たずに自分で用意しろ〜』

「パパ!タバコ無いんじゃーない⁈コンビニ買いに行ったら⁉︎ んで、ついでにおにぎり買って来て♪」

『でた〜すぐお父さんつかう』

「具は何がいい?1個か?お母さんは菓子パンか?」


娘に甘く妻に気遣い出来る夫。思春期の割に反抗期無くパパ大好きな娘。


あ〜 やっぱり”あっち”が夢で、”こっち”が本当やん!よかった…


「…パパ…お母さんのパンはもう要らないでしょ…」

「…ぶっ仏壇に供るだよ。お母さんパン大好きだったから…」


えっ!イヤイヤ!私ここに居るし!

さっき喋ったじゃない!

おーい!朝から放置プレーやめて!


段々2人の表情がなくなる。


『嘘!こっちは”本当”だよね!』思わず叫ぶ。

2人は無言で画面を観ている。

私の声は届かない…


なんで!


また目覚める。

周りは真っ暗。またここ…

足元は羽根の様な物がひきつめられふかふか。

一寸先は闇状態。


また戻って来たの…かぁ…


愕然としてると目の前にソフトボール位の光玉が現れた。ふわふわ空中に浮かんでる。思わず手を伸ばすと動いて私の手を避けた。生きてるみたい…


『貴女が多恵ね!』


光玉が喋った!


っと思ったら、玉は形を変えて女性の姿になった。

脹脛まであるサラサラの銀髪に吸い込まれそうな菫色の瞳。絵本やアニメに出てきそうな女神様みたい。


『はじめまして。多恵。

私は第三女神リリス。貴女にお願いがあってお呼びしました』


リリスは穏やかに微笑みを向けてくれる。


「はじまして。川原多恵です。理解不能な事が続いてます。説明していただけますか⁉︎」


彼女が地面に手をかざすとテーブルと椅子が現れた。『おかけになって。話は長くなりますので…』


勧められて椅子にかけると、彼女は軽くテーブルを叩く。するとティーセットが現れた。


『まずは貴女にお詫びしなければ。急にこちらにお呼びしてごめんなさい。

こちらでの生が終われば元の世界にお帰しします。

ですから安心して過ごして下さいね。もちろん苦労はさせないわ』


「ですが、戻るって私元の世界では私は…戻っても家族のところに帰れない…」


『大丈夫よ。貴女がこちらに来た時間に1秒の差なくお帰します。ここにお呼びした異世界人は必ず元の時間に帰って、元どおり生活をしているわ。だから安心して。ここに来て誰かに召喚の説明はされた?』


「はい。数百年に一度この世界(箱庭)の問題解決の為に女神様が異世界人を召喚する事を。異世界人が選んだドアの国を助けるんですね!?私は元の世界でも平凡で、ずば抜けた知識はないですけど…皆さんの期待に沿えないと思います」


『この箱庭は貴女の世界に比べ文化・知識は劣っています。貴女が常識とする知識はこの箱庭の者には考え付きもしないもの。箱庭の住人は女神の加護がある為、考え生み出すという事をしないのです。

異世界人の影響を受け自分たちで考え創作し問題を解決できるようになって欲しいのです。本来は異世界人が選んだ国だけでは無く、この箱庭全てを救って欲しいの』


「でもここの人々は異世界人が選んだ国だけが救われると思っていますよ」


『・・・私の声は箱庭の住人には届かないの。少し長くなるけ今までの召喚の経緯聞いて?!』


何か色々あった感じ。。。


王城には来ている多恵。

でもまだ夢の中です。

しばらく説明が続きます。

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