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我慢

多忙な1日お疲れ様でした。

「多恵様は海はお好きですか?」


「はい。元の世界では海の近くて生まれ育ったので、浜風が偶に恋しくなります」


「我が領地は海に面しており活気があり、異国文化を感じられる街並みが楽しめます。是非起こし下さいご案内いたします」


「ありがとうございます。興味ありますがご多忙とお聞きしておりますので、都合が合いましたらお願いします」


「本日は急な面会にお応えいただき、ありがとうございました。そろそろ失礼いたします」


キース様は綺麗な礼をし退室された。


ソファーになだれ込む様に寝転がった。

分かってます!お行儀良くないって!

でももう無理っす!頑張ったから許して…


「エレナさん!今日はもう来客には応じません。今日は終了です。”蛍の光”ながして下さい」


「多恵様?来客は承知いたしました。あの…”蛍の光”とはどの様なものですか?」


「忘れて下さい!」


扉に行き外のマーカスさんとダンさんに


「今日は疲れたので早目に休みます。急ぎの来客以外はお断りして下さい」


「畏まりました。ごゆっくりお休み下さい」


これでよし!まったりするぞ!


やっとトーイ殿下のお菓子と夕食をいただき、早目に寝室に行きました。


寝室に入るとお約束の妖精達が来ています。

あれ?今日はベッドでは無くサイドテーブルにいる。


サイドテーブルに近づくと綺麗な小さいガラス瓶がある。朝はこんなの無かったよ。瓶の横にメモがある。メモには…


“これは妖精の森に生息するミツドリが集めた花蜜だ。疲労回復によく効き安眠できる。無味無臭だから飲料に1滴入れ飲め。1滴以上入れれば眠れ無くなるぞ気をつけろ

フィラ”


どうやらフィラが用意してくれたみたい。

妖精達にお礼を告げ手紙とガラス瓶をサイドテールの引出しにしまう。まだ6刻半だから寝るには早い。


ベッドに寝転がり今日の出来事を思い出していた。


『そう言えばヒューイ殿下に抱きしめられたり、グラント様やキース様に手の甲にキスされたりしたけど、てん君が無反応だったよ⁉︎』


てん君が過剰反応しなくなってる。もしかして体調悪いの⁈慌てててん君を呼ぶ。


てん君はいつもどおり小さな尻尾をMAXに振ってよってくる。いつもどおりだ。


『てん君調子悪い?』

『てん いっしよ なぜ?』

『でも、殿下に抱きしめられたり、手にキスされたりしたけど、てん君無反応だったから』

『リリス おこる』

『なんで?何かした?』

『てん まもる でも いっぱい たえ つがい ない』


どうやら過剰反応で男性との恋愛の障害になると、判断したリリスがてん君に指導を入れたんだ。


『てん いやする やつ やっつける てん がまん』

『そっか!てん君エライね!』


おもっきりもふもふしまくる。てん君尻尾振りすぎると尻尾取れちゃうよ!


寝室の扉が小さなノック音がして


「多恵様。まだ起きてらっしゃいますか⁈」

「はい。どうぞ!」


てん君に戻ってもらいエレナさんに入ってもらう。

エレナさんは申し訳なさそうに


「今文官が書簡を持ってきまして、内容だけでも今日お読みいただきたいそうです。如何いたしますか?」


「誰からですか?」

「第3騎士団のケニー・カクリー様です」


あー3人目の相手候補からで読まなあかんやつだ…


「わかりました。居間に行きますから、待っていて下さい」


夜着の上にガウンを羽織り居間に向かう。

どうやら文官さんは書簡を届けて帰った様だ。

ソファーに座り読む。


内容は面会したいとの事。出来れば近日中に。

明日は朝はマナーとダンスレッスンで、午後からグラント様との面会がある。

明日は無理だ。グラント様の話が読めないから昼からは予定を入れたくない。

明後日なら昼からはまだ予定は無い。


「エレナさん。ケニー様が面会を希望されていて、明後日の昼からは予定ないので、ケニー様にお伺いし調整をお願いします」


エレナさんにお願いして、寝室に戻り今日はもう寝ます。


フィラに貰ったサプリを水に1滴入れて飲み、ベッドに潜り込み寝ます。


ミツドリの花蜜の効能は凄くておやすみ5秒でした。


てん君が実在するしたら可愛だろなぁ…と想像しながら書きました。

ミツドリの花蜜欲しいです。多分私には毎日必要です。

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