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来客

次の来客は?

冷えたティーカップを持ってフリーズ中です。


「多恵様。お待たせしておりますのでお返事を⁉︎」


今日のお休みは返上します!


「エレナさんお会いします。が!キース様の基本情報を下さい。全く知りません!」


エレナさん情報によると


ファーブス公爵家の嫡男 21才

ファーブス領地は海に面し他国との国交の窓口になる港がある。

ファーブス家はその港の管理を行っている。

領地は港を中心に全て海に面し海産物が主産物。

キース様は物静かな方だか交渉術に長けている。


「多恵様。申し訳ありません。サリナ様ならもっとご存知ですが私はこの程度しか知りません」

恥ずかしそうにエレナさんは謝る。


「ありがとう。無いよりいいです!お待たせしてるのですぐお通しして」

エレナさんは踵を返し扉に向かった


「あ!待って茶器は下げ新たに用意をお願いします」


テンパってそのまま行こうとしたエレナさんを止めた。バタバタしたけどやっと入室いただきます。


次陛下にあったら小言言ってやる!


ソファーの横に立ちキース様をお迎えします。


入室されたキース様は箱庭お約束の美丈夫。黒に近い焦茶の短髪に一重の切長の臙脂色の瞳。

鼻筋がとおったクール系のハンサムさんです。


綺麗な礼をとり自己紹介されました


「御目文字叶って光栄に存じます。ファーブス公爵家キースと申します。突然の面会を了承いただき、ありがとうございます。

本日は陛下の命により女神の乙女で有らせられる多恵様の伴侶候補に選ばれました。まずはご挨拶致したく参りました」


「丁寧なご挨拶いただきありがとうございます。多恵と申します。よろしくお願いします。立ち話もなんですのでお掛け下さい」


着席のタイミングでエレナさんがお茶を用意してくれ、部屋隅に待機してくれる。


あー人見知り発動しました。何話したらいいの⁈


「えっと…キース様は陛下よりどの様にお話がありました?」


「陛下からは女神リリスの意向で多恵様の伴侶を各国1名選出する事になり、ヒューイ殿下と王家に近い貴族から候補を出す事になったとお聞きしております。陛下は”王家や貴族の様な義務では無く、多恵様の愛を得て真に愛した者を伴侶とする”と申されておりました。

私は仕事柄他国に赴く事が多く、中々良縁に恵まれず伴侶を得るのを半ば諦めておりました。

しかし待てばいい事がありますね。多恵様の様な知的で愛らしい女性レディと巡り会えたのですから」


もー!箱庭の男性は甘い言葉セリフを息をする様に言います。毎回赤面するのでチークは必要なくなりました。


「えっと…リリスの願いではありますが、強制はされていません。私の元の世界では一夫一妻ですので、いきなり4人の夫を迎える事に戸惑っています。なので1人も選ばないかもしれません。ですから想える人があらわれたら、ご自分の幸せを優先して下さい」


そう述べてキース様を見ると驚かれています。


「多恵様はお優しい方ですね。我々貴族は陛下の命は絶対なのです。陛下よりお話し頂いた時、家臣として誠心誠意多恵様に尽くそうと思いました」


「失礼を承知で言わせていただくと、義務で愛されても嬉しく無いし寧ろ嫌です。夫婦となり子を儲けるとなると、男性は分かりませんが私はやはりちゃんと愛が無いと無理です」


キース様は表情は変わらないけど目元が優しい。


「私も同意見です。女性にこの様に意見されたのは初めてです。この国の女性は自分の意見を言わないのが美徳とされています。多恵様のように自分の意思を伝えれる事は好ましい」


あーやっぱりそこが興味引くポイントになるんだ。


「焦らず時間をかけて知り合って行けたらと思いまので、よろしくお願いします」


お辞儀をし頭を上げたら目の前居ない?


『あれ?』


ふと手を取られて見るとキース様は私の横に移動してます。

『ん?なんで膝付いてるの?』手に柔らかい感触が⁈


「多恵様の相手候補に選んで頂いた陛下に感謝を!」


またフラグ立っちゃいました?

私は乙女ゲーは望んでいませんよ!

お読みいただきありがとうございます

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