口論
フィラVSヒューイに誰かが参戦します
フィラが私の前に立ったので全くヒューイ殿下が見えません。
無言の睨み合いが続いています。
また外が騒がしいです。次は誰ですか?
「ヒューイ!多恵殿の寝室で何をしている!」
次はアーサー殿下でした。
3人とも無言で睨み合っています。部屋の空気がどんどん悪くなっていきます。
「あの…目眩は治ったので、とりあえず皆さん居間までお待ち下さい。すぐ参りますから…」
入口で困り果てているサリナさんに皆さんのお茶を頼み殿方には出て行ってもらいました。
私は化粧室に行き鏡で顔色をチェック!少しは良くなったみたい。これなら皆んな心配しないかなぁ…
居間に行くとまだ険悪な状態です。
どうやらフィラが私を妖精城に連れて行くといい出したらしくヒューイ殿下と口論中。
「多恵が倒れる程疲れさせ、そんなに舞踏会は大事なのか!アルディアの体裁を保つ為に多恵を使うな!」
「配慮が足りなかった事は認めます。だが、舞踏会で各国の話し合いを女神の台座で決めたのです。
舞踏会まではアルディアに責任がある。
今後は多恵殿の体調をしっかり把握し事を進めます故、妖精王の手助けは不要でございます」
男の人が怒った声って怖い…びびっているとサリナさんが私のお茶を持ってきた。
ふとサリナさんの顔を見ると顔色が悪い。
「サリナさんも今日は1日大変だったから、他の侍女さんと交代して休んで!」
サリナさんと目が合うと泣きそうな顔をしていてびっくりした。
「申し訳ありません。私がもっと注意深く多恵さんの体調を見るべきでした」
「サリナさんもだけど誰も悪く無いよ!いやレックロッドのおじさんはちょっと悪いかなぁ?」
と少し戯けてみたが場は和まない。
そう言えばなんでフィラは調子が悪いの分かったんだろう⁈タイミングを図りフィラに聞いてみた。
「ねぇ?フィラはなぜ私が調子悪いの分かったの?」
それまでヒューイ殿下と険悪だったフィラは急に機嫌が良くなり、私の手を取り横に座わる。
「風の妖精が多恵の顔色が悪いと知らせてきた。多恵に渡したリングはこの箱庭なら何処にいても居場所は分かるからな」
このリングGPSだなぁ…なんか常に探されそう…
「まぁ…思う所はあるけど、フィラありがとう」
フィラの手を握りお礼を述べた
あの…優しい目やめて…また赤くなるから
殿下達にも
「アーサー殿下、ヒューイ殿下。御心配お掛けしました。身体は強い方だと過信していました。侍女のサリナさんや護衛騎士のお2人方には責任はありませんので、お咎め無きようお願いします。
これからは皆さんを頼り困ったら相談していきますから」
殿下達の表情は硬い
「他国からの要望を優先し多恵殿の配慮がなされていなかった。申し訳ない。
多恵殿は侍女と騎士に責任を問うなというが、身を守る事や世話だけではなく、心身ともに守るのが彼らの職務なのだ。故に不問には出来ぬ」
アーサー殿下は私の後ろに控えるサリナさん、デュークさんとガイさんに厳しい視線を向ける。
「如何なる処分もお受けします」
デュークさんが静かにアーサー殿下の視線に答える
「が!其方らに罰を与えると多恵殿がご自分を責められるだろう。故に1日の自室待機を命ずる」
「アーサー殿下!ありがとうございます。もう無理は出来るだけしません!」
勢いよく立ち上がりアーサー殿下に最敬礼した。
「あっははは!貴女という方は…」
アーサー殿下が大声で笑いだした。ヒューイ殿下も口元を緩ませ笑い、まだ手を握っているフィラは優しく見つめてくる。
私変な事いいましたか?
まぁ!丸く治ったのならいっか。
“ぐ〜”安心したら腹の虫が主張しだした。
皆んな笑い出し部屋の雰囲気が一気に和んだ。
恥ずかしいけど和んだから良しとしよう!
腹の虫さんグッドジョブ!
こうして大変な1日はようやく終わりました。
本当は明日も色々予定があったけど、アーサー殿下が全てキャンセルしてお休みにしました。
明日は書物庫のトーマスさんところに行こう!
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