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フィラ sideー4

フィラ回最後です

台座に集まる日が漸く来た。妖精達に多恵の様子を見に行かす。


『たえ げんき きょうは いっぱい きたねって わらってたよ』


やっと会えると思うと顔が綻ぶ。


『おうさま きょうへん』と妖精達は出ていった。


集まる刻は4刻だが早目にいき、台座のこちら側で多恵が来るのを待つ。リリスは台座で多恵を待ち誘導する様だ。


『来た!』多恵の気配を感じた。が…ヒューイが抱いて来ている。胸の奥がモヤモヤし多恵を抱くヒューイに羨望の念をもつ。


苛立ちを感じながら多恵の顔を見た。

多恵はヒューイに抱っこされ微妙な顔をしている。

“ぶっ!”思わず笑ってしまった。多恵は顔を作れない奴だなぁ…


リリスが多恵を誘導しこちら側に来た。

今からリリスは多恵に守りを付ける様だ。

俺が付けた加護は危険を察知・回避するのが目的で、リリスが付ける守りは身体を外敵から守るものだ。


『フィラ!これはどうゆう事⁉︎』どうやらリリスに接触し加護を付けた事がバレたようだ。


多恵の前に姿を現し向い合う。相変わらず無防備な多恵。抱きつきてぇ…

平然を装って「多恵は俺の番だ」とリリスに告げ、リリスの隙をつき多恵の手を引いて抱きしめた。


小さな多恵は俺の腕の中にすっぽり収まる。多恵の髪からほのかに花の香りがして、俺の体に熱を持たせた。俺の腕の中で多恵は固まっている。抵抗されなかったので、調子に乗り更に強く抱きしめた。

多恵の温もりに酔っていたら、リリスに叩かれ多恵を奪われた。リリス…顔が怖いぞ!


多恵は顔を赤らめモジモジしている。嫌では無かったようだ。ずっと腕の中に留めておきたい!


仕切り直したリリスが多恵に”守り”を付けた。

『げっ!』付けたのは”コマ”だ。リリスめヤバい奴付けやがって!


守りには数種いる。多恵に付けたのは”コマ”という毛足が長い犬に似た聖獣で、忠誠心が強く気が荒い。主以外には容赦は無く守りとしては鉄壁だ。

多恵が俺に心をくれるまでは、最大の邪魔者になるだろう…「厄介だ…」思わず愚痴がでた


多恵が”コマ”に「てん」と名を付けてんは多恵に属した。てんは多恵の前では凶暴さを隠し愛らしく装っている。現に多恵に触れようとすると鋭い牙を剥き威嚇して来る。これでは多恵に触れれない!


リリスが多恵に話している間もてんの隙を突こうとするが、ことごとく邪魔をされる。

てんと争っている間に多恵が他の奴を迎えに行く事になったようだ。俺はこちら側でリリスと待つが、奴らに会いたく無いから俺は姿を消した。


しばらくすると多恵は他の奴らを連れて来て、リリスとな話し合いが始まった。

リリスが多恵に各国の男との間に子を儲ける話をしている。グリードとオーランドが多恵に熱い視線を送っている。その様子を苛立ちながら多恵を見ると、全く興味がない様子だ。多恵はまだ誰にも靡いていない。普段何にも興味がない俺だが、多恵には執着がある様だ。


待ってろ多恵!お前の初めての男は俺だ!


あー登場人物のエピソード回は書くの疲れます。

次から本編戻ります。

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