表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/442

フィラ side

フィラの当番回です

『なんだあの面白い奴は!』それが多恵を見た第一印象だった。


この箱庭を造った俺の主人でもある女神リリスから、異世界人を召喚する準備が出来たと知らせがきた。女神の台座のこちら側で異世界人がリリスの作った歪みに落ちるのをリリスと待つ。


「リリス。今度はまともな奴にしてくれ!俺とレックロッドをこれ以上悪化させたくはないだろう」


『私は歪みを生み出す事しか出来ないの。どんな異世界人が落ちるかは賭けよ。今回は愛情深い子が来てくれるといいけど…』リリスは遠い目をする。


「レックロッドを去った妖精達の力の均衡を図った影響で俺のキャパは予想より早く一杯になる。持って10年弱か…それまでに子を成さないとマジ俺ヤバいぞ!

異世界人が女なら理想だ。異世界人との子はキャパが大きい子が生まれて王として長く仕えれる。

男なら直ぐにでも箱庭から番を探さねばならない」


リリスに話し掛けているのに、リリスの心はここに無い。何処で何かを探している様だ。


『‼︎来るわ‼︎ 』声を上げるリリス


『フィラ姿を消しなさい!』


どうやら異世界人が来る様だ。リリスの指示通り姿を消し様子を見る。


「ぎゃぁー」羽根の絨毯の上に女が落ちて来た。


女は徐に立ち上がり辺りをキョロキョロ見渡している。その場を動く事なく腕組みをし考え混んでいる。


それにしてもこの女面白い。さっきから難しい顔したと思ったら、何か思い付いた様に明るい表情したりとコロコロ表情が変わる。何を考えているのか興味が湧く。


容姿は決して美麗ではない。子熊の様にぽっちゃりしこちらの女と比べても背が低い。

髪は漆黒だが白いものが混じっている所を見ると若く無いなぁ…人の子の歳でいえば50歳前後か?

年齢の割に顔は幼く可愛らしき印象だ。


容姿より魂が面白い!情が深く清いが経験を積んだ黒きところも持っていてバランスがいい。

この女以外にいいかもしれない。


その女はリリスが出した召喚のドアを選んでいる。

1枚1枚確認しまた腕組をして考えている。

もし緑のドアを選んだら直ぐにでも俺の城に連れて行こう。そう考えながら自国のドアを眺めていたら


「イケるかなぁ⁈あっ持てた!」


女がドアを選んだようだ…って!アイツ2枚選んでやがる!ヤバい声が出そうになった。

普通1枚だろう選ぶのは…アイツ面白すぎる!


ドアノブを両手で必死に掴んでいる女にどんどん興味が湧いてくる。それにしても選んだ1枚がレックロッドなのが気に食わん。


『意外性のある子ね。貴方も彼女の魂を感じた⁈

恐らく彼女は”あたり”よ。この箱庭全ての救いとなるわ』リリスの声が弾む。


『フィラ。先に話した通り召喚後、彼女に接触し話をしてお願いしてくるわ。もちろん各国で子を儲けて欲しい件も。ただ彼女に無理強いはさせたく無いの。貴方が彼女を気に入って番とするなら、彼女を愛し愛を得なさい』


そうしてる内に黒いドアが消えた。どうやらレックロッドがやらかした。一応アルディになった様だ。まぁ〜今回はこの儀式あんまし関係無いけどな


それにしてもあの女黒いドアが消えて青いドアも無くなると思ったのか勢いよく飛び出した!

焦ってるリリスは初めて見た!いゃ〜いいもん見れたよ。何とか女の姿を変えれて良かったなぁ〜リリス。


リリスは女が各国代表をここに連れて来るまで、様子を見ろって言ったけど、待てんからこっそり会いに行くとしよう!

召喚の時リリスとフィラが見てたんですね〜

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ