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ダンスー2

多恵は学生の時にフォークダンスした以来、踊った事ありません。

『たえ だいじょうぶ?』てん君の声がした


『ありがとう。大丈夫よ。ダンスが嫌なだけ…』

『いや? たえ いじめられてる⁈』

『ん?』てん君の雲行きが怪しい⁈

『てん おこる! たえ いじめる だれ? てんやっつける!』

ヤバい!てん君戦闘モードに入った!

『大丈夫だから!やっつけないで!』慌てててん君をとめた。


殿下達が話を進める中、てん君と心で会話をしていて黙り込んだ私が気になったグリード殿下が、私の右手を取り両手で包みこんだ。

左手の甲が熱くなり『ゔーー!!』てん君の唸り声が聞こえてくる

今にも飛び出しそうなてん君を必死に宥める。

内心焦っている私を横目ににグリード殿下が熱の籠った眼差しを向けてくる。


グリード殿下は王弟で他の殿下達より年上。

この箱庭の住人の年齢って分からないけど、おそらく20代後半ぐらいだろうか

こげ茶色の髪と瞳でこの人も美形だ。背丈はフィラの次に大きい。

『多恵殿。何か心配事でしょうか⁈なんでも仰って下さい。私は貴女の助けになりたい。』


好意を向けられ恥ずかしくてどうしていいか分からなくなる。


「あっありがとうございます。ダンスは未経験なので心配なのです。ですから殿下のお相手は務まりません!殿下に恥をかかせてしまいますから」と断る


殿下は微笑みを深めて『私に身を預けて下されば大丈夫です。貴女を抱えて踊りましょう』

歯の浮くセリフをサラッと言わないで!!

絶対顔が真っ赤だ私…『遠慮いたします。それに私重いので…』と告げると不思議そうな顔をされた。


「いつも多恵殿は”重い”と言われるが、貴方は軽すぎます。もっと食された方がいいくらい。私は貴女の体の方が心配だ」


ヒューイ殿下が真面目な顔で横からぶっ込んできます。って言うかなんでもいいからダンスを避けたいんですって!!


「ヒューイ殿下。女性は傍から美しく思っても”美”を求めるものですよ。私には今のままで貴女は十二分に魅力的だ」


歯の浮くセリフ-その2が放たれました。

もう砂糖を吐いていいですか⁈


箱庭の男性は結構積極的です。

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