表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/442

ダンス

さてこれからどうします?

美丈夫の視線に耐えれない…


そういえば台座に来た時、ヒューイ殿下に抱っこされていたのとすぐリリスに呼ばれたから、グリード殿下とオーランド殿下にまともに挨拶をしてなかった。やっぱり人間関係挨拶が大事よね!


徐に「川原多恵といいます。“川原”が家名で“多恵”が名です。どうぞ“多恵”とお呼びください」とお辞儀する。流れでお題投げかけちゃおう。


「リリスの話にあったとおり、今回は各国の今解決すべき問題に微力ながらお手伝いいたします。どの様な問題かお聞きしたいところですが、他国の方がいらっしゃったら話しにくいでしょう。後日別の場を設けて事情をお聞きし、急ぐ問題からお手伝いしていければと思います。

今まであれば召喚されたアルディア王国からとなるのでしょうが、今回はすべての国をお手伝いするので、事情を考慮し優先順位を付けさせていただきます」


『あれっ?』なんか皆さん鳩が豆鉄砲状態ですよ!私何か変な事いいました?


私が1人焦っていたら沈黙を破りグリード殿下が私の手を取り


「モーブル王国現王ダラス・モーブルが弟のグリード・モーブルと申します。

このような聡明でお美しい方にお会いできて光栄でございます。我が王国は多恵殿のご意見に賛同いたします」と手の甲に軽く口付けを落とした。


グリード殿下に続いて「レックロッド帝国第1王子オーランド・レックロッドでございます。貴女と会わせたもうた女神リリスに感謝を。我が帝国も貴女の意に賛同いたします」オーランド殿下も手を取り口付ける。


何か日本人にこの挨拶は慣れ無し恥ずかしい…

ふとオーランド殿下を見たら殿下も耳が赤い。『王族の人ってこういう行為って慣れているんじゃないの?!』なんて考えながらオーランド殿下を見つめていたら、殿下は口元に手をやり横を向いてしまった。


『ヤバい!見すぎた。失礼な奴と思われちゃったよ』と反省。気まずいからヒューイ殿下に話しを振ろう。


「ヒューイ殿下。グリード殿下もオーランド殿下からも賛同を得ましたが、アルディアもそれでよろしいでしょうか⁈」頷いてくれました。


賛同は得られた。次は集まる場所…

「お話を聞く場を設けたいのですが、どなたかご提案いただけませんか⁉」


「アルディア王国で3週間後に女神の乙女のお披露目舞踏会を開催予定です。その宴にグリード殿下とオーランド殿下も招待いたしましょう。舞踏会後しばらく滞在いただき多恵殿と話す場を設けては如何ですか⁈」


『ん???お披露目?舞踏会?』今度は私が鳩が豆鉄砲になる


「ヒューイ殿下!舞踏会とかお披露目とか聞いていませんよ!」異議あり!


「昔から乙女(聖人)が召喚されれば開催しているので今回も当然行います」と平然と言ってくれたよこの人!!


私が呆然としている間に殿下達は話しを進めていく。


「待って下さい!私マナーも作法も知りません。ム・リ・デ・ス!まさかダンス踊れとか言いませんよね⁈」断固拒否だ!


「多恵殿の艶やかな黒髪には何色のドレスが似合うでしょうか⁈モーブル産のシルクのドレスを贈らせて下さい。そして舞踏会のダンスのお相手も願いたい」グリード殿下に手を取られた。


「では、わが帝国で採れる最高級の宝石をご用意いたしましょう。多恵殿の真珠色の肌には目が冴えるようなルビーは如何ですか⁈」とほほを赤らめオーランド殿下がグリード殿下と反対の手を取る。


助けてほしくてヒューイ殿下を見ると

「明日からマナーとダンスのレッスンですね。もちろん私がお相手しますよ」と助けにならないヒューイ殿下。


『あー死んだな私・・・』もう逃げ道は無い様だ。


いきなり舞踏会参加を告げらるました。

多恵は社交ダンス3週間でマスター出来るのか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ