加護ー2
仲間が増えます。
妖精王はグイグイアプローチしてきます。愛情表現が苦手な日本のおばちゃんはどうしたらいいのでしょうか⁈
フィラの眼差しに居た堪れなくなって来てリリスに
「リリス。守りを付けるとは?」話を変えてみよう。
『ロナウド以降は異世界人が危険な目に遭っていないけど、念の為に守りを付けているの。実際見てもらった方がいいから守りを付けるわ』
そう言うと私の左手を取りリリスが両手で私の左手を包んだ。包まれた私の左手は光り暖かくなって直ぐ戻った。左手の甲に薄っすら雪の結晶の様な印が浮かんでる。不思議そうに見ていたら、妖精王が…
「コマか⁈」
と私をバッグハグしながらリリスに聞く。
急に抱きつかれてフリーズすると、リリスの右手が上がり慌ててフィラは私から離れた。
『多恵。守りを付けたわ。左手を意識して”来い”と心で念じて』
訳が分からないけど、とりあえず言われたとおりやってみる。
『来い!』
目の前が光り犬の様な動物が現れた。空色の毛がフワフワしてて黒い大きな瞳がかわいい。
『タエ マモル ナホシイ』頭の中に幼い男の子の様な声がした。
守りを見ながら…「今のキミ?」って聞いたら、守りは頷いた。あ!ちっちゃなしっぽを振ってる〜!
めっちゃかわいい!
『多恵。守りに名を付けてあげて』
名前かぁ…犬っぽいからそっちに引っ張られそうだ。
『ん?そう言えばさっき妖精王が”コマ”か?ってリリスに聞いていた。』リリスに
「あの〜リリス?フィラが言っていた、”コマ”って何?」
『”コマ”と言うのは守りの種別名。他に色々いるわ
さぁ!”コマ”が待っているわ』そう言われて見てみると、キラキラした瞳で見てる。期待大!
う…ん…「”てん”そう!キレイな空色してるから”てん”に決まり!」
名を告げた瞬間”コマ”改め”てん”は身震いし、体が大きくなった。はじめはチワワ位だったのに柴犬位になった。
『ぼくはてん。たえ すき! まもる』と心に話しかけてくる。もー可愛すぎる〜
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