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加護

リリスとお話し

リリス!久しぶりです。思わず笑顔になる。

『多恵。息災でしたか?』

「アルディアの方々に善くしていただいています」

『外に殿方をお待たせしているから早速始めるわね』リリスが私の両手を取った。


しばらく私の手元を見ていて『?? …フィラ!これはどうゆう事⁉』リリスは暗闇を見渡し妖精王を探しているようだ。

えっ?妖精王来てるの?


突然目の前に妖精王フィラが現れる。


「リリス何を怒ってんだ」妖精王は不思議そうにリリスに問う。


『多恵にいつ加護を与えたの?私が今日多恵に守りを付けようと思っていたのに』

「俺は多恵を気に入った。多恵は俺の番だ。俺の番に会いに行って何が悪い。つまらん人間に俺の番が害されんように守りを付けたまでだ」と不服そうにリリスに言う。

リリスと妖精王のやり取りをぼんやり見ていると、妖精王が私を見て“ふっ”と笑い私の手を取り引き寄せた。背の低い私はすっぽりと妖精王の腕の中に納まった。


『!!!え』固まる私。

元の世界の夫は極度の照れ屋でスキンシップとかしない人だったから、こうゆう事に私免疫ありません。顔が熱くなっていくのを感じる。

すみませ〜ん身動き出来ません。


リリスが無表情で妖精王を見ています。美形の無表情は案外怖いですね…

“ぺち!!”とリリスが妖精王の手を叩き、妖精王の腕の中から私を開放してくれました。

まだ背中に妖精王の温もりと腕の感覚が残り恥ずかしい。。。


『まだ多恵は貴方の伴侶になると決まった訳ではないのよ。多恵にはこの箱庭で愛する人が出来たら、子を儲けて欲しいとお願いしたわ。きちんと多恵と向き合い慈しみ多恵の愛を得なさい。無理強いは駄目よ。嫌われるからね!」

私はリリスの横で大きく頷く。妖精王はじっと私を見ている。眼差しが暖かいいんだよね…

「あの…妖精王。私はあまり恋愛慣れしていないので、まずは友達からお願いします」

「フィラだ!」

「はぃ⁈」

「他人行儀な呼び方はやめろ。フィラと呼べ!呼ばねば返事しない」

これって”ツンデレ”ってヤツですか?ふと横を見るとまたリリスが真顔です。リリスは妖精王には厳しいようです。


「フィラさん。初めて会って日にくれたピンキーリングはどういう物なんですか⁈」

「”さん”もいらん」もー面倒臭いなぁ…


「リングは妖精の加護だ。リングから光の玉が出ただろう。まだ俺と多恵とは契りが無いから、多恵には妖精の姿がまだ見えない。俺と契りを交わせば見えるようになるが試すか?!」フィラが艶っぽく微笑む。


焦って「遠慮しておきます!」


「俺はいつでも歓迎だぞ」悪戯ぽく笑うフィラ。


あ…リリスがめっちゃフィラを睨んでいます。リリスは私の保護枠決定です。

フィラ以外と積極的です。

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